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ゆたかカレッジの国際学会における発表はインパクトを与えた

 08, 2019 06:02
 「ゆたかカレッジ」の実践は、国際学会において高く評価された。
 教育内容の充実ぶりに対する評価と言える。
 ただ、問題はインクルーシブな環境が不十分である。
 日本の障害者教育にとって大きな問題と言える。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第321回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第5章 諸外国における知的障碍者の大学進学

おわりに

 国際知的・発達障碍学会という国際舞台において行われたゆたかカレッジの実践発表は、参加者に大きなインパクトを与えたようだ。
 知的障碍者の高等教育分野では、まったく取り組まれていないと考えられていた日本において、充実した教育内容の実践が取り組まれていたからである。
 アメリカカンサス州の大学教授は、障碍の程度に関わらず学びの機会を提供しているゆたかカレッジは「ある意味世界最初のものかもしれませんね」という言葉をいただいた。
 また、ニュージーランドの大学教授は、「ゆたかカレッジのようなプログラムはニュージーランドでは見たことがありません」とプログラムの内容に感心していた。
 一方オマーンでは、わずかではあるが大学の中に知的障碍者のユニットがあるということであった。
 しかし他のクラスとは隔離された状態のためほとんど交流がないということを問題として指摘していた。
 また、私たちは、知的障碍者が働く福祉作業所の状況について尋ねた。
 ニュージーランドでは、かつては存在していたが現在はすべて閉鎖されているということであった。
 障碍者のための特別な施設ではなく、メインストリームすなわち普通のところに移行しようという考え方のもとに進められたということであった。
 ニュージーランドに限らず、アメリカ、イギリス、スコットランド、オマーン、オーストラリア、韓国など私たちと意見交換を行った国々の人々が共通して言われていたことは、障碍者と非障碍者との垣根をなくそうというあらゆる活動場面での「インクルーシブな環境づくり」である。
 日本では、インクルーシブという考え方は聞かれるが、実際に、教育、就労、生活などの場においてインクルーシブ環境の取り組みが進められているかというと決してそうではない。
 日本の福祉作業所や特別支援学校はイクスクルーシブ(排除的、排他的)な場として今後ますます国際社会からの批判を浴びるに違いないと実感した。
 日本においても今後インクルーシブな環境作りに向けて社会変革をしていかなければならない。

   

【引用おわり】

 日本では、障害のある人と障害のない人が共に暮らすインクルーシブな社会が実現できていない。
 教育や福祉や就労の分野でも不十分な状況である。
 それを打ち破る意味でも知的障害者が学ぶ高等教育の推進は重要である。                            

(ケー)
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