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知的障害者の高等教育は国際的にも試行錯誤

 09, 2019 07:10
 「鞍手ゆたか福祉会」の福祉型大学の実践は、日が浅いにも関わらず成果を上げている。
 今後、どのように普及発展すべきかが課題である。
 ここで、学んだ学生たちがどのように社会において適切な活動できるか。
 多くの事例を示す必要がある。
 本論文では、各国における現状と「ゆたかカレッジ」の比較検討を行った。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第322回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

おわりに

 2012 年春、鞍手ゆたか福祉会が最初に開設した福祉型大学「カレッジ福岡」がスタートして 4 年 8 ヶ月が経過した。
 日本にはどこにもない知的障碍者のための大学を作り、知的障碍を持つ青年たちにも学びの機会を保障しよう。
 そんな思いでスタートしたこの事業も時を重ねる中で、通ってくる学生たちの日々の成長、輝き、笑顔は、彼らに関わる私たちに対し、とてつもない驚きと感動を与えてくれる。
 これは、日本の特別支援学校高等部を卒業する多くの人たちの進路先となっている福祉作業所とは明らかに異なる。
 最大の違いは、成長の度合いとスピードである。
 その差を歴然と感じたとき、福祉作業所の存在は、「罪」であるとさえ思えるようになった。
 人は誰しも学ぶ権利がある。
 社会は学びたい、成長したいという気持ちを持つ人に対し、その機会を提供する義務がある。
 そのような機会を保障されていない知的障碍者たちは、その権利を剥奪されていることに他ならない。
 私が青年期の学びを「贅沢」と考えるのではなく、当然の「権利」と考えるに至った背景には、私たちが視察してきた国々の実践の存在がある。
 障碍者権利条約のもとで世界は、着実にかつあらゆる場面で「障碍者の権利保障」が進んでいる。
 それは大学においても例外ではない。
 とはいえ、この分野は、世界的にみても黎明期であり緒に就いたばかりである。
 したがって、知的障碍者の大学教育は、どの国のどの大学も現段階では試行錯誤の連続であり、確固としたシステムは完全には確立されていない。

   

【引用おわり】

 知的障害者に高等教育を実施できるシステムは、どこの国も不十分である。
 「ゆたかカレッジ」の教育内容は他の国に比べて、きめ細かく充実している。
 ただ、障害のない学生たちとの交流ができる環境が整備されていない。
 インクルーシブな環境をどのようにつくりだすかが大きな課題である。
 既存の大学と提携する関係をつくっていく必要がある。                           

(ケー)
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