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英国の知的障害者の性的問題に関する調査研究

 03, 2019 05:13
 「ゆたかカレッジ」のスタッフは、国際学会で「英国の知的障害の性的問題」について情報を得た。
 そうした問題への対応がいかにあるべきか。
 参考になる情報を得ることができた。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第316回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第5章 諸外国における知的障碍者の大学進学

第5節 イギリスにおける知的障碍者の性的犯罪者に対する自立支援 (イギリス・大学教授)

 XXX:口頭でのあるいは身体的な暴力も含まれます。
  言葉だけの場合もあります。
  言葉の場合であれば、一対複数の場合もあるし、特に身体的なものであれば一対一という場合もあります。
  ただ、その発達段階の中で、今の年齢でそういうような言い方をするというのは不適切であると考えられる行為のことを性的暴力
 行為と呼んでいます。

 長谷川:それは男性から女性にということですか。

 XXX:必ずしもそうではありません。
  同性の場合もあります。
  それでイギリスの場合は、そうした罪を犯す子どもたちや若者の中には知的障碍者もいるのだけれども、知的障碍者のための特
 別なプログラムというのがイギリスではないのです。
  このグループ CBD という認知行動療法という名前で普通の健常者のための、特に若い人たちのためのプログラムもあるのだけ
 れども、知的障碍者のものがないために、これをちょっと変えて知的障碍者に合ったプログラムを作ったのです。
  インターネットでは、このYという SOTSEC-ID の前にYがついています。
  これは、若い人たち向けという意味なので、その情報は見つけられると思います。
  そのために 2 年間のプロジェクトの補助金をもらったのですね。
  それでそのお金でもって年間でこのプログラムを組んだわけです。
  その内容がここに書かれているのですが、その前にその目的とかについて説明させてください。
  これは自分が博士号を取るためのひとつの研究課題です。
  その目的としては、知的障碍者のそうしたことに関する評価ツールがなかったので、それを適切なものを選ぶ、あるいは作り上げ
 るということ。
  キープセイグループというのを作ってグループセラピーを若い人たちのためにやろうということで、これを作るというのも目的だった
 のですね。
  これが果たしてうまくいくのかどうかということを確認するために4つのグループを作ったのです。
  そうしたプログラムが本人にとってアクセスしやすいものかどうかとか、家族にとって受け入れられるようなプログラムかどうか、そ
 うしたことについての確認を評価もしました。
  あくまでこれはトライアルということなので、さらに大規模にトライアルしたいということで、この 2 年間が終わった後にさらなる資金
 を得られるようにしたいというように考えているわけです。
  参加者は全員男性で 12 歳から 17 歳、IQ が 70 またはそれ以下、そして有害な性的行動を見せているということです。
  これは測定項目ですね。
  参加する人たちのベースラインはこういうことだと確認をしたわけです。
  そしてプロセスメジャーというのは、これを行う前と後で差が生まれたかどうかということの確認をするためのものです。
  これを行うためにイギリス全土の各地にいる臨床の医者に協力を求めました。
  障碍があるなしに関わらずこうしたプログラムにこれまで関与していなかった人たちに対してこのプログラムを提供したわけです。   6 つのモジュールがありました。
  1 回、1 週間に 1 セッションを 36 回続けました。
  若い人たちに集まってもらったわけです。
  それから両親、親も 14 回のセッションを受けそこで話し合いました。
  別々の場合もあるし、親と子両方で行った場合もあります。
  イギリスとニュージーランドで使っているモデルをベースにして評価を行ったわけです。
  どういう強みがあるのかとか、心理的にどういうことがあったのかとか、そういったことを探るモデルであります。
  一回目はお互いによく知り合うとか、関係性についてとか、1 回のモジュールごとにそれぞれのテーマを決めて、それについての
 セッションを行ったわけです。
  私たちが学んだことですけど、まだこの結果が確定として出ていない状況で待っている状況なのですけど、今までのところでは、ま
 ずこうしたセッションをやるにあたって本人も家族も積極的に参加をする態度を見せたということ、彼らと話をするときは非常にス
 ローで何度も繰り返しながら話をしていくというやり方が必要であるということ、あと、家に持って帰って宿題みたいなかたちで復習を
 してもらって今日学んだことを復習してもらうということも行いました。
  達成をできなかった部分もあるのでそれについて、どうして何が障碍になっているのかということも考察したわけであります。
  積極的な結果が出たのでさらなる資金が得られるであろうということなのです。
  あと、慈善団体とか他の団体にもこのプログラムを積極的に取り入れたいということを言っているわけです。
  NSPCC といったような団体がその例なのです。
  そのときに使った材料というものはこういうものであるということです。
  こうしたセッションを通して罪を犯した人たちが自分たち、あるいは自分の家族に対して、あるいは犯罪者に対してどういう影響を
 及ぼしたのかということはよく理解をしていると思う。
  ただそれを数値的に測定している段階ではないので、それがさらに必要なことだろうと思っています。

  

【引用おわり】

 日本でも、性的な問題をどう解決するか不十分な対応しか行われていない。
 問題を引き起こさない事前の対策が必要である。
 今後、「ゆたかカレッジ」などで教育プログラムを開発することが大事だ。                         

(ケー)
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