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生活スキルも職業スキルも

 01, 2019 06:32
 「ゆたかカレッジ」のメンバーは、オーストラリアで行われた国際学会に参加。
 そこで、自分たちの実践や各国の視察で得た情報を比較研究した内容について、ポスター発表を行った。
 その際の意見交換を一問一答形式で詳細に記した。
 今回は、韓国の大学教授と交わした内容である。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第314回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第5章 諸外国における知的障碍者の大学進学

第4節 韓国における知的障碍者の特別支援教育  (韓国・大学教授)

 長谷川:日本では特別支援学校は職業訓練に特化されて、7割ぐらいは職業訓練なのですけど、韓国ではどうですか。

 XXX:同じですね。

 長谷川:例えば、コミュニケーションとか生活習慣とか生きていく上での社会性とかルールとかそういった勉強は少ないですか。

 XXX:やっぱり充分ではないと思います。だから仕事のためのスキル、スキル、スキル、そこだけに集中してしまうと。

 長谷川:日本は国が特別支援学校の雇用率を上げろということで国の方針でやっているので、現場の先生たちはもっと生活面とか
  自立のスキルが必要と思っていてもそれがカリキュラムに組み込めないというジレンマがあるのですよね。

 XXX:そうですね。だから政策と現実の状況との間にギャップがあるということですね。

 長谷川:だから、生活スキルが弱いから就職しても職業スキルはあってもやっぱりコミュニケーションでドロップアウトしちゃうのです
  よね。

 XXX:そうだと思いますね。ありがとうございました。

  

【引用おわり】

 日本における特別支援学校高等部で行われている職業指導に偏り過ぎた内容の問題点を指摘している。
 職業指導といっても、その職業を通じて培うコミュニケーション、社会ルール、生活習慣を学ぶようにしている。
 木工、窯業、紙工、クリーニングなどを通じてその仕事のスキルを学ぶことを含めて、世間に通用する挨拶の仕方、仲間とのコミュニケーション、整理整頓の仕方などを学んでいる。
 しかし、卒業後就職しても定着せず、離職する例が多い。
 その後の再就職が難しい。
 そういう意味で高等部3年程度では十分社会生活を送る力が身につかない。
 高等部専攻科の設置とか、大学並みの高等教育が必要なのだ。
 「ゆたかカレッジ」の実践はその試みなのである。                        

(ケー)
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