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韓国の大学教授との意見交換

 31, 2019 05:02
 国際学会におけるポスター発表の席で、韓国の大学教授が、「ゆたかカレッジ」の実践に興味を持ってくれた。
 互いに意見交換することができた。
 「ゆたかカレッジ」が福祉的制度で運営されていること。
 知的障害のある学生の学ぶ内容。
 修了証書の問題。
 学校評価のあり方。
 重視している能力。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第313回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第5章 諸外国における知的障碍者の大学進学

第4節 韓国における知的障碍者の特別支援教育  (韓国・大学教授)

 XXX:普通のカレッジとは違うのですか。

 長谷川:違います。教育の制度ではなくて、福祉の自立訓練の制度を使って、障碍者福祉サービスとしてやっています。

 XXX:ということは学生たちが学ぶのは、生活スキルだとか自立のためのことなのですね。

 長谷川:2 年間がそういった一般教養で、3、4 年生が就労支援です。これが 1、2 年生の教科で、こちら 3、4 年生の教科です。

 XXX:何らかの学位とか、何かもらえるのですか。

 長谷川:ないのですよ。ただ、公的ではない修了証書をもらえます。

 XXX:こういうのですか。

 長谷川:これは漢字検定の合格証です。

 XXX:最終的に修了証書をもらうとき、どのコースを選ぶかということは問題にならないのですか。

 長谷川:コースはひとつでみんな同じことを学んでいます。
  これは資格・検定の授業なので、英語検定、漢字検定、電卓検定、ワープロ検定なんかを勉強しています。
  韓国には資格検定はありますか。

 XXX:発達障碍の子どもたちのためのものがありますね。

 長谷川:韓国ではナザレ大学が知的障碍者を受け入れているクラスがあるということですが、日本ではまだ一ヶ所もないので進んで
  いるなと思います。

 XXX:他にもいくつかあります。しかし学位は出さないです。

 長谷川:同じですね。

 XXX:ナーセットという指標を聞かれたことはありますか。

 長谷川:知らないですね。

 XXX:アメリカのものでナーセットといいます。クオリティを評価するときの内容で学校ですね、
  それから職業を得るための経験とか、若者の成長、家族の関与、関連活動だとかそういうものですね。
  ただ、政府としては、シェルターの学校で勉強している子どもたちの質を確保しなければいけないので、これにきちっとパスしてい
 るかどうかということを調べる訳なのですね。
  オリジナルとは違うのですが、アメリカのものを韓国に合わせるように韓国用にちょっと変えたのですね。

 長谷川:学校の評価ということですね。

 XXX:プログラム単位で評価をしていって、質が悪ければそれを改善していくということですね。
  これは全国的にどこでも使われている訳ではなくて、この研究のために、私が変えて使ったということです。
  というのは、韓国の障碍児教育の内容というのが質的にあまり良くないため、改善をしなければならないということからこういうこと
 が必要だというふうに感じているわけなのですね。
  評価の対象として、項目というのはこれだけあるのですけど、韓国の場合はそのうちの 2 つとか 3 つだけしか注目していないとい
 う現実があるのですね。

 長谷川:注目しているのはどういった内容ですか。

 XXX:自己決定ですね。それから対人関係ですね。そして社会参加、この辺が重要だと私は考えますね。

 長谷川:一番問題があるのは何ですか。

 XXX:一番問題があるのは雇用ですね。

 長谷川:世界中同じですね。

 XXX:ただし、やっぱりひとりでは生きていけないわけですから、社会参加だとか対人関係というのがとても重要になると思います。

  

【引用おわり】

 韓国の大学教授と「ゆたかカレッジ」のスタッフの意見交換では、雇用と社会参加をどうするかの重要性が同意された。
 これが難しい問題として互いに認識されている。
 障害者及び社会の互いの歩み寄りこそ必要である。                       

(ケー)
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