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メンターの重要な役割

 02, 2019 05:00
 シドニー大学のインクルーシブ教育における中核はメンターの役割である。
 一般の学生が障害のある学生を支援する。
 授業内容に関するものだけでなく、学内の生活全般も支援する。
 一般の学生も積極的に関わってくれる。
 障害のある学生にとって大学生活を充実したものにしてくれるシステムになっている。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第228回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第3章 オーストラリアにおける知的障碍者の高等教育保障

第8節 シドニー調査で学んだこと

1 IEP(統合教育プログラム)の意義

 また、一般学生と学ぶ際に生じるであろう困難に対しての支援も充実している。
 その柱となるのが、障碍学生と一般学生とがペアになり、必要な支援を行う「メンター」の存在である。
 職員や学外のボランティアが支援するのではなく同じ大学の学生がメンターとして支援することで、ただ単に支援する、されるという一方向的な関係ではなく、時にはショッピングや同好会の活動などを一緒に楽しむ友人、仲間として接するという双方向の関係性が確立できるのである。
 これは、障碍のある学生にとって、大学が自分の生活を楽しく豊かにすると実感できる上での重要なシステムだといえるだろう。



【引用おわり】

 障害のある学生とメンターとなる一般の学生が、仲間として大学生活を豊かにすることができる。
 障害のある学生は大学生活を楽しく充実したものにしてくれる。
 一般の学生にとっても、より良い大学生活にしてくれるのである。                         

(ケー)
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