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地域社会に根差すことを目指しているボウバレーカレッジ

 12, 2018 05:00
 カナダのボウバレーカレッジは学生数約 14,000 名を抱える公立のコミュニティカレッジ。
 1,000 名以上の留学生もいる。
 さまざまなビジネスや医療関係のコースがある。
 ここでは、6名の障害のある学生を受け入れている。
 障害のある学生のために、サポート体制がしっかりしている。
 3名のインクルーシブプログラムコーディネーターと呼ばれる人がいて、障害のある学生に対するきめ細かな支援を行っている。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第148回目だ。
 
 

【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第2章 カナダにおける知的障碍者の大学進学

第4節 ボウバレーカレッジの取り組み

1 ボウバレーカレッジの概要

 ボウバレーカレッジは、1964 年に創立した公立のコミュニティカレッジである。
 学生数は約 14,000 名で、大学では、多種多様のビジネスプログラムや看護・ヘルスケア関連のプログラムなどのコースを用意している。
 また、毎年 1,000 名以上の留学生を受け入れているのも特徴である。
 当カレッジがインクルーシブプログラムを始めて既に 9 年が経過しており、現在 6 名の障碍学生が在籍し、医療や法律などを学んでいる。

2 プログラムコーディネーターの役割

 インクルーシブプログラムコーディネーターのゲイル氏は、3つのコースを管轄しており 3 名の学生をサポートしている。
 インクルーシブプログラムは短期集中型の 4 か月コースがあり、そこでの主なプログラムは医療、健康、病院スタッフ養成や資格取得などである。
 その他のコースについては、最長 2 年間まで在籍期間を延長することも可能である。
 その場合は試験内容や授業内容を調整することになる。
 このプログラムを修了しても修了証明書を受け取ることはできないが、学生の個人レベルでの社会性向上において大きな成果をあげている。
 もうひとりのインクルーシブプログラムコーディネーターのエミリー氏もゲイル氏と協力しあいながら障碍学生に対して必要なサービスをコーディネートしており、障碍学生が一般学生とインクルーシブな関係を築いていけるよう努めている。
 また、大学とインクルージョンアルバータとの懸け橋になるよう努めている。
 プログラム推進責任者のエリック氏は、授業だけでなく、ジムやダンスなど、同年齢の人たちが体験することを障碍学生に勧め、障碍のレッテルを貼られることなくみんなと一緒に様々な体験ができるように努めている。
 ボウバレーカレッジは地域社会に根差すことを目指している。
 そのため、卒業後のサポート体制作りにも取り組んでいる。
 学生は高等教育において友好的な関係を築き広げているので、そのような関係作りがクラスメートだけではなく、地域社会のより多くの人たちと築いていけるよう、卒業後もソーシャルメディアによってサポートしている。
 例えば学生と我々、学生同士がツイッターやフェイスブックなどを活用して情報交換を行っている。
 とりわけ、大学卒業後は就職や新しい出会いに対して適応できるようになることを重要視して支援している。
 障碍学生にも一般学生と同様の人間関係の広がりや就労のチャンスの広がりが得られることが大切だと考えるからである。
 インクルーシブプログラムコーディネーターのゲイル氏は、基本的に 1 名の学生を 1 年間受け入れる形をとっており、彼らは、介護や看護などについてゆっくり学ぶことができている。
 授業は能力に応じて進行スピードを調整して対応している。
 試験においては、例えば通常 4 択の問題を 2 択にするというような配慮をしている。
 また、他の学生との関係作りや障碍学生を含んだグループでの宿題対応なども支援している。



【引用おわり】

 インクルーシブプログラムコーディネーターは、ゲイル、エミリー、エリックの3名である。
 エリックがこのプログラム推進の責任者。
 現在、6名の障害のある学生の一人ひとりに合ったプログラムづくりに努力している。
 卒業後のサポートにも力を入れている。 
  
 (ケー)
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