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生きにくさを支える

 04, 2010 08:35
 全日本手をつなぐ育成会「手をつなぐ2010年11月号、No.657」が発行された。
 本号の特集は、「生きにくさ」を支える。
 そして、副題は、「社会的トラブルの背景にある声を聞く」である。
 「元気の出る情報・交流誌」といったスローガンどおり、内容がタイムリーで、身近な課題を取り上げ充実したものになっている。
 山形市手をつなぐ育成会の会員有志は、会報「手をつなぐ」を使って読書会をやっているとも聞く。

 本号には、次のようなコラム(p.11)が掲載されている。

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【引用始め】

 わかりあえることに支えられる
  ー『生きにくさ』」と本人活動ー

 本人活動のキーワードは「わかりあえる仲間」です。本人の会の中、特に小人数の親密な場面では、知的障害のある人たちの生きにくさがありのままに語られます。
 家族との根深い葛藤、グループホームのプレッシャーの中で自分が壊れてゆく恐ろしさ、「虚言癖がある」とケース記録に記載されてしまった絶望感。
 物心ともに疲弊した老親を養う苦痛。
 「仕事から帰って自分が親の夕食を作る。僕の年金と給料がなければ親はやってゆけない」
 「私が普通に働かなければお父さんは借家暮らしから抜け出して家を建てることができたかもしれない」
 「本人」呼ばれる人たちは驚くほど正確に状況を理解したうえで、どうしようもない日常のつらさと心の苦しさを語ります。
 もちろん楽しいことも。そこが「自分の全部を出せる数少ない仲間がいるところ」だからなのでしょう。
 こうした本人の会のリーダーたちと、触法・社会的トラブルについて話す機会がありました。
 「いやなことやすごくムカつくことが続くと、気持ちがめちゃくちゃになる。何とか助けてほしいと困り切っているときに『あれが無理、これもだめ』と言われ続けるとますます混乱し、追い詰められてしまう。
 だから僕はそういう人の気持ちを個人的な感じでじっくり聞いてやりたいと思う」  「自分ではそういう意識がなくてやったことを、周りが大きくしてしまうところがあるのではないか」
 「心の中でよい生活を望んでいるのはみんな同じだ。わかってやることが大事なんだ。それは友達だ。鍋パーティーとか飲み会とか楽しいことをたくさん一緒にやりたい」。
 ここで語られるのはケースの分析ではなく、自分を含めた仲間の痛みとその救済への真情です。
 日本の本人活動が始まって20年。困っている仲間を内側から理解し、ピアな関係の中で支えることを自分の役割と自覚する人たちが育っていることに注目し、その力を信じたいと思います。
(全日本手をつなぐ育成会 ステージ編集委員長 本人活動推進委員 花崎三千子)

【引用終わり】
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 以上のような問題を抱えて、なすすべなく追い詰められている本人に対して、どのような支援ができるか。
 ぜひ、本号を手にとって読んでみてください。
 育成会としての新たな課題に直面するはずです。
 一つの手立てとして、地域の知的障がい者相談員がどうかかわっていくかといったことも、大きな課題となります。
 しかし、現状では地域における相談員の氏名が公表されず、十分機能できていないのです。口コミで広めていく手立てを考えるしかないですね。
 
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