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知的障害のある学生の大学における学び

 21, 2018 05:00
 知的障害のある学生がマサチューセッツ州立大学ボストン校に入学。
 大学生として学内コミュニティの一員だ。
 学生証を持ち、誇りある大学生となる。
 自ら希望する授業やサークル活動に参加するのである。
 個々に即したサポート体制も整備されている。

 以下において、そうした内容が詳しく述べられている。  
 本報告書の引用は第69回目だ。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第5節 大学における知的障碍者受け入れの具体的な取り組み状況

2 マサチューセッツ州立大学ボストン校「THINK COLLEGE Program」

 学生個々人の受講登録が終了し、授業を受け始めることによって、各学生たちは、大学生として学内のコミュニティの一員となるのである。
 その後、各学生は、学生センターで学生証の発行手続きを行い、学生証を受け取る。
 学生証を提示することにより、学生たちは、キャンパス内で様々なサービスやアクティビティへのアクセスが可能となる。
 また、サポートセンターにおいて、自分が必要とする様々なサポート、例えば、個別の補助教員を要請することなども可能である。
 さらに、スポーツ関係であれば、プールやバスケットボールコート、あるいは、競技場などの使用が可能となり、その他様々なアクティビティやサークル活動に参加することが可能となる。
 また、音楽に興味のある学生については、大学では、音楽機材等の設備が大変に充実しており、そこでドラムやピアノ、歌のレッスンなどの受講をすることも可能である。
 例えば、日本に興味があるからいつか日本に行きたいと思って日本語を学んでいる学生もいるし、水泳の授業では、今まで泳げなかったけれども、大学で水泳の授業を取ることによって、泳ぐことができるようになる学生もいる。
 このように、本人が自覚して様々なことができていき、自由な活動ができるようになっていくのである。
 さらに、「自分が新しく何ができるか」という自分自身の再発見にもつながるのである。
 また、大学では、様々な交通機関の利用方法を学ぶ「トラベルトレーニング」という授業があり、それを受講することにより、電車の乗り方なども習得する。
 学生たちは、自宅や学生寮から電車で最寄りの駅まで来て、そこからシャトルバスに乗って学校まで来て授業を受けて帰るということが可能になり、次第に行動範囲が広がっていく。
 そのようなことを通じて、電車やバスを乗り継いで、ボストン美術館などに自分で調べて行くことができるような学生も増えてきている。



【引用おわり】

 知的障害のある学生にとって、学内生活がうまくいかないことだってある。
 それを自ら解決できないことも多いだろう。
 そうした場合、適時適切なサポートができる体制を整備しておく必要がある。
 そうしたノウハウが上記の大学においては、かなり積みあがっているのだろう。
 日本の大学において実践する場合は、うまくいかなかった事例こそ参考にすることが重要となる。  
 
 (ケー)
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