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知的障害者の大学受け入れに関する3タイプ

 10, 2018 05:00
 米国における知的障害者の大学受け入れには3つのタイプがある。
 「完全分離型」、「完全統合型」、「分離・統合折衷型」の3つだ。
 大学の授業や活動を健常学生とどのように交わるかによる違いである。
  
 そのことに関しての内容が以下の通りである。
 本報告書の引用は第58回目になる。
  


【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/ZKHT9TQV/kaigaishisatsu.pdf
諸外国における 知的障碍者の大学進学 ~アメリカ・カナダ・オーストラリア・韓国の現状~
社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会 海外知的障碍者高等教育研究班
長谷川 正人・長谷川 美栄・志免木 章・井手 祐輔/他
2016年11月30日

第1章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学

第4節 アメリカにおける知的障碍者の大学進学の現状

1 大学における知的障碍者受け入れ状況

 アメリカ国内には知的障碍者を大学に受け入れるためのプログラムが数多く存在するが、それらは、主に 3 つのタイプに分かれている。
 ひとつが「完全分離型」のプログラムである。
 一般の学生の授業と知的障碍者の授業とを完全に分離する方法である。
 レズリー大学の Thtrshold Program などがこれに該当する。
 2 つめのタイプが、「完全分離型」と「完全統合型」の中間に属する「分離・統合折衷型」である。
 そこでは、事前に知的障碍者が受けることが可能である授業として規定されたいくつかの授業については、健常学生に混ざって受講することができるというコンビネーション単位があり、それ以外は、知的障碍者だけのクラスで授業を受けるという形態である。
 そして、3 つめのタイプが、完全に大学の中に溶け込んでいる形の「完全統合型」である。
 そこでは、授業を知的障碍者だけで別の教室で受けたり、あるいは分離されたところで活動したりするということは一切なく、完全に健常者の学生と一緒に授業を受けるというものである。
 このプログラムの最大の目標は、学生が卒業後、就職し、健常者の社会の中で、自活ができるということを目指しているために、大学生活においても完全なるインクルーシブな環境設定を行っているということである。
 したがって、大学では、学生が授業を受けることによって、卒業した時には就職が決まり、プログラム終了とともに自活ができる、そのような目標に基づいて、アドバイザーと共にどのような授業、単位をとって、職業に応じた単位構成をするかという計画を行っている。
 なお、THINK COLLEGE のプログラムは、「完全統合型」であり、大学の中に完全に溶け込むタイプのものである。
 「完全統合型」のプログラムにおいても、障碍学生全体の 4 分の 1 は自閉症や学習障碍と診断された広汎性発達障碍である。
 なお、知的障碍学生の場合は、大学の平常の授業を取る時は、試験を受けて単位を取得することが困難であるため、単位取得の必要がない聴講生として授業に参加している。
 聴講生の場合、成績も付かず、単位取得もできない。



【引用おわり】

 大学によっても知的障害者をどのように受け入れ、どのようなプログラムで対応するか異なる。
 インクルーシブ教育といってもさまざまな段階がある。
 「完全統合型」のように知的障害者を全てのプログラムに参加交流するものから、「完全分離型」による知的障害者だけのプログラムまで幅広い。
 このへんは障害の程度・状態にあった内容にしたほうがいい。
 大学側も多様なプログラムを準備できるといいのだが。
 個別に柔軟な対応ができるのが理想だ。       

 (ケー)
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