スウェーデンの「LL ブック」(やさしく読める本)の作成

 25, 2017 05:00
 知的障害者に対するわかりやすい情報提供は、スウェーデンにおいて1960年代後半より始まっている。
 本を読むことが難しい人々に、「LLブック」(やさしく読める本)を提供したのである。
 本を読むことが難しい人たちに、やさしく読める本を提供することの必要性に気づいた人たちがいたということである。
 そして、そのための実践を始めた。
 もちろん、世界中でやさしく読める本があればいいなと思った人たちは少なからずいただろう。
 しかし、それを実践するまでにいたらなかった。
 そうした人たちが多かった。
 しかし、スウェーデンでは、「LLブック」(やさしく読める本)の作成を始めたのだ。
 他国に比べて問題意識が高く、実践につながった。
 政府などの協力もあったからこそだ。
 行政もそうしたものに関心があった人がいたのだろう。

 そうした問題提起のきっかけとなるのが以下の第6回目の引用である。 



【引用はじめ】

大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 2555 号 2015.7.28 発行

知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学
シノドスジャーナル 2015 年 7 月 28 日

知的障害者に対する情報提供の現状

 諸外国には知的障害者に対する情報提供の実践があります。
 例えば福祉先進国と言われるスウェーデンでは、1960年代後半から、司書や障害者団体によって本を読むことが難し い人々が読めて理解できる文学が必要であることが主張され、「LL ブック」(やさしく読める本)の作成が始まりました。(注 1)

(注 1)原語(スウェーデン語)では LL-bok と称されます。
 LL は「読みやすい」ことを意味する単語で ある Lättläst の略です。
 日本国内でも「LL ブック」と称される本もあります。
 なお LL は英語圏では easy-to-read,plain text,accessible writing などと表現されます。

【引用終わり】



 スウェーデンは司書や支援者の役割が大きかった。
 図書を大事にする文化が他国以上に高い。
 それが本を読むことが難しい人々にも、「やさしく読める本」の作成や提供につながったのだろう。   
 
(ケー)
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