知的障害者にとってのわかりやすさは一般的なものとは一線を画す

 13, 2017 05:00
 知的障害者が求める「わかりやすさ」は一般的なものと異なるところがある。
 固有名詞の「ソチ」を福祉用語の「措置」と理解したりする。
 また、時間を表す「16時」や「午後4時」は、「夕方」としたほうがわかりやすい。
 こういった例があることを以前にも紹介した。
 こうしたことをたくさん明らかにしていくことだ。
 
 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第49回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

4. 「ステージ」の作成に関する調査

4.3 考察
 
 知的障害者が使用する日常会話や彼らの社会生活の中に多い語彙や表現に,一般的なわかりやすさとは一線を画す固有の要素があることが示唆されよう.
 したがって,「わかりやすい」情報提供における先行研究に示されたポイントを検証 していくと同時に,知的障害者の言語使用をより詳細に分析し特定し,生活語彙及び言い回しの例を今後より一層蓄積することが必要である.

(つづき)

【引用終わり】



 知的障害者がわかりやすいとする独特の表現を集積することが求められる。
 こうしたことに興味を持つ人がいないのが現状だ。
 わかりやすい情報提供誌「ステージ」が休刊しているのは残念である。
 ネットなどを使って発信できるシステムをつくるのが一番てっとりばやいかもしれない。           
        
  (ケー)
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