「4文字以上の長大漢字列」はわかりにくい

 03, 2017 05:00
 「ステージ」の編集会議では、「4文字以上の長大漢字列」がわかりにくいといった指摘があった。
 それをわかりやすい言葉で置き換えるようにした。
 障害者問題を取り上げる時には、ひんぱんに使われる言葉である。
 「障害福祉」などもわかりにくい言葉の一つである。
 
 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第39回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

4. 「ステージ」の作成に関する調査

4.2 結果

 「4文字以上の長大漢字列」では,特に当事者の就労に関する記事において,福祉関連施設の名称等へ問い返 しがあった.
 その理由は,「(自分に〉関係することはわかるけど,自分にとって何をしてくれるところかわからない」,「(その場所を)使ったことがない人はわからない.
 括弧書きで解説してほしい」という,その名称の場所を利用した経験がないことに起因していた.
 また,「景気対策」,「環境保護」は意味が理解できない単語として挙がったが,「景気対策」は「景気を上げる」, 「環境保護」は「環 境を守る」,というように,説明を加えつつ漢字の凝縮を解く形に変更した.
 さらに, 「障害福祉」という単語については,「(何をどうするのか)具体的に書いてもらった方が(いい)」という要望が挙がった.

(つづき)

【引用終わり】



 以上のように、障害者問題にとってごく当たり前に使っている言葉が、当事者には難しいということがわかる。
 当事者目線で物事をとらえていなかったのである。
 特に、知的障害者にもわかってもらえる視点だ。    
        
  (ケー)
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