「ステージ」の作成過程における編集会議

 29, 2017 00:11
 以下における引用は、「ステージ」の作成過程に注目した記述である。
 編集会議で行われる内容に着目している。
 当事者視点で文章に関する理解程度を話し合われる。
 当事者が述べる内容が取り上げられるのである。
 どんな表現がわかって、どんな表現がわからないか、当事者の発言を重視する。
 その観点から「ステージ」を分析としている。
 
 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第35回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

4. 「ステージ」の作成に関する調査

 「ステージ」を作成する過程において編集会議で交わされる話題選択や文章の訂正に関する議論は,知的障害者自身が当事者的視点から文章における語句・言い回し等の理解や困難について言及するという,
  これまでの先行研究にない当事者性を有している.
 知的障害者を対象とした調査は実施が難しく,聞き取り調査においても当事者の意向を正確に把握するのが難しい場合があり,知的障害者の当事者視点を重視した研究自体に前例が少ない.
 しかし「ステージ」編集会議は,文章に関する議論を行うことを前提としているゆえ,知的障害者が通常あらわにすることの少な い自分の「わからなさ」を忌憚なく言える数少ない場として注目すべき価値があると考えられる.
 つまり「ステージ」編集会議での議論から,これまで抽出が難しかった知的障害者固有の「わかりやすさ」や「わかりにくさ」へのよ り具体的な知見を得ることが可能であると考えられる.
 そこで,知的障害者にとって理解困難と感じられる用語の傾向を考察すること,及び知的障害者の観点から文章表現の理解の難易について具体的な示唆を得ることの2点を目的に,「ステージ」編集過程を対象とした調査を実施した.

(つづき)

【引用終わり】



 知的障害者が難しいのはどんな用語か。それはどんな傾向があるか。
 そうしたことについて、「ステージ」の編集会議を通じて明らかになったことを分析しようという試みは、ユニークである。 
        
  (ケー)
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