限定的な情報提供になっていた「ステージ」

 28, 2017 05:00
 わかりやすい「ステージ」であるとはいえ、必要な人たちに届いていたわけでない。
 関係の一部だけにしか届いていなかった。
 こうした状況だったことは残念でならない。
 知的障害者にとって貴重な情報が提供されていなかったのだ。
 流通面で問題があった。
 
 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第34回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

3、 「ステージ」の実践からの示唆

3.3 「ステージ」の意義と課題

 「ステージ」は紙面で提供される定期刊行物である.
 ゆえに,震災時のような即時的な情報提供には応できない.
 また有料購読であり発行部数に限りがあるため,配布先は各政令指定都市の育成会,本人活動の会,特別支援学校等に限られ てしまう.
 そのため,全国で約42 万人以上存在する知的障害児・者の一部にしか「わかりやすい」情報が流通しない.
 また,「ステージ」のウェブサイトからの入手は機関利用に限られており,現状では知的障害者が個人では利用できない.
 「ステージ」は先駆的な実践ながらも,情報の“流通”の面での難しさを併せ持っている.

(つづき)

【引用終わり】



 以上の問題点を整理すると次のようになる。
 1. 即時の情報提供ができなかった。
 2. 情報の流通が一部のみだった。
 この問題の解決を図るとなると、人材と資金協力が必要だ。
 この解決ができないことが、休刊に追い込まれた原因である。 
        
  (ケー)
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