「わかりやすい」 情報提供の例

 06, 2017 05:08
 「わかりやすい」情報提供新聞として、季刊誌として「ステージ」が発行されていた。
 発行元は、全国手をつなぐ育成会であった。
 残念ながら、今は休刊中である。
 資金不足・読者不足が原因らしい。
 軽度の知的障者者なら理解できる編集による、カラー版であった。
 時事的な内容を中心に、興味ある記事が掲載されていた。
 編集者としてプロの新聞記者や、障害のある当事者も入っていた。
 よく吟味された内容を維持していた。
 一般には知られていなかった。もっと多くの読者がいたら続けられていたに違いない。

 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第12回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

2. 知的障害者への 「わかりやすい」 情報提供の学術的課題

2.2 国内の現状

  しかし,時事情報や,その他のニュース等に関する幅広い「わかりやすい」 情報提供の例は ,現在に至っても極めて少ない . 
 知的障害への唯一の時事情報の配信や当事者主体的な話題を扱う媒体である「ステージ」が1996年に創刊されたが ,以降目立った実践はほとんどない .
 のちに ,厚生労働省が2006年の障害者自立支援法の整備の際討議内容に関する 「わかりやすい」 版を作成して以降,内閣府などでも障害者に関する法整備の際の議論に関する情報を 「わかりやすい」版としてウェブサイトに掲示するようになったが,公的な情報提供は知的障害者が参加した会議に関するものや ,障害に関する法律の説明などに限られている .

(つづき)

【引用終わり】



 以上のように 「ステージ」の発行、「わかりやすい」版の発行など、細々と実践されてきている。
 それをいかに維持継続するか。
 大きな課題である。
 需要の掘り起こしが必要である。
 今までその必要性が真剣に取り上げられてこなかった。
 関係者、それもごく一部の細々とした実践に過ぎなかった。
 これを中断せず維持継続できるまでもっていきたい。
 まず、特別支援学校、特別支援学級、障害者施設、行政機関等に義務的に配るシステムなど考える必要がある。
 そのためには、「わかりやすい」情報提供発信拠点がいる。
 そこで、「わかりやすい」情報提供のため情報収集、情報発信、研修、人材育成、情報活用等を積極的に行えるようにできればいい。   
     
  (ケー)
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