読みやすい図書の読者

 02, 2017 05:00
 読みやすい図書の読者は、障害者のみでなく、外国人などにも役立つ。
 北欧においては、母国語が困難な人々に対する情報保障ということで、読みやすい図書の普及に努めている。
 そうした普及に公的システムが確立していることは画期的だ。

 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第8回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

2. 知的障害者への 「わかりやすい」 情報提供の学術的課題

2.1 海外の動向

 このガイドラインでは ,読みやすい図書の読者として二つの主要なグループが想定されている.
 一つは「読みやすい書物が本来必要な障害者」,
 もう一つは「語学力あるいは読む能力が不充分な読者で ,暫くの間, この種の図書が役に立つ人々」であ る .
 すなわち北欧では , 福祉的分野からLL化の流れが広まったのち, 障害ゆえに情報の受発信が困難な人々 , そして多言語を背景とした情報保障が必要な人々という二群に対して ,一つの共通する情報源から情報提供を行う公共システムが確立するに至 っ て い る .
 現在では , 新聞などのウェブ上での時事情報の配信など,マルチメディアや音声使用も含めた 「わかりやすい」 情報提供がなされている.

(つづき)

【引用終わり】



 読みやすい、わかりやすい情報提供は、誰もが社会参加できる体制が整っていることである。
 差別されない社会づくりに大いに貢献することだ。
 障害者や外国人も疎外されない社会である。
 そうした人たちも大事にする社会と言っていい。
 それにしても、よりわかりやすい情報提供には、さらなる工夫と改善が必要である。
 多くの人がこのことに対して、関心をもつ体制が必要だ。 
     
  (ケー)
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