知的障害への情報保障の議論がなかった

 28, 2017 05:00
 今まで、知的障害者に対して情報保障について議論されることがほとんどなかったのはなぜか。
 そうした問題を二つの理由をあげて以下において述べている。

 打浪(古賀) 文子氏の論文からである。
 本論文の紹介は第3回目である。連続で紹介している。



【引用はじめ】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jajls/17/1/17_KJ00009727988/_article/-char/ja/
社会言語科学
Vol. 17 (2014-2015) No. 1 p. 85-97
知的障害者への「わかりやすい」情報提供に関する検討 : 「ステージ」の実践と調査を中心に
打浪(古賀) 文子( 淑徳大学短期大学部こども学科 )

1.  は じ め に

 知的障害への情報保障がこれまでほとんど議論の対象とされてこなかったのは,二つの理由がある.
 一つ は , 知的障害者は言語理解に困難があると社会的にも学術的にも考えられてきたことである ( 打浪,2011).
 もう一つは ,知的障害者が日常的に利用する情報のほとんどは人を介した伝達によると考られてきたことである ( 松矢 , 1997).
 社会福祉学の領域での 「情報支援」 という言葉が示すように , 惰報伝達は当事者の自己決定を問うにあたり, 支援者の課題 と して検討されてきた ( 松 矢 ,1997;越 永, 2000;末永 , 2009;北 九州手 をつ な ぐ育成会,2011).

(つづき)

【引用終わり】



 上記の内容の繰り返しになるが、知的障害者への情報保障が議論の対象にならなかった理由である。
 1. 知的障害者は言語理解が困難。
 2. 情報伝達は支援者側の課題とされてきた。
 
 聞き話す読み書きは、知的障害者の苦手とするところである。
 個々に応じた情報提供がなされるようになれば、一人ひとりの活躍の場を広げることができるはず。
 個別の事例を蓄積していくことで、より良い情報保障につながると思うのだが。
     
  (ケー)
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