わかりやすい本財団の基本哲学

 27, 2017 05:00
 スウェーデンの「わかりやすい本財団」は、4つの基本哲学によって事業を展開している。
 それが以下に引用したものである。
 いかに知的障がいのある人たちに、適切な本を提供しようとしているか明らかにしている。
  
 武井光氏による「わかりやすい本」製作活動に関する、第6回目の紹介である。
 


【引用はじめ】

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n218/n218_08-01.html

月刊「ノーマライゼーション障害者の福祉」1999年9月号(第19巻 通巻218号)

知的障害のある人のための「わかりやすい本」製作活動の動き

武居光

その哲学(わかりやすい本財団・The Center for easy-to-read)

 98年に「世界育成会本人会議」(オランダ)に参加した時にも、物静かなキッテ・アルビデセン(わかりやすい本財団・The Center for easy-to-read/スウェーデン)さんはまた新しい資料をもって会場にいた。
 彼女が作ったセンターの新しい四つの紹介文をお土産にいただいた。
 センターの哲学をよく表している。
 それが以下のとおりである。

◆We are proud of our small vocabulary.
  私たちは、わずかな言葉しかもっていないことを誇りに思う

◆We hate the word transcend and 29061 other difficult words.
  私たちは、理解を超える言葉、そのほか29061もの難しい言葉が嫌いである

◆Our texts are:expressive,compassionate and imaginative but without words like expressive,compassionate and imaginative.
 私たちの本は、表現豊かで、情感あふれ、想像をかき立てる。そうした言葉は一切使わずに

◆Exorbitant usage of advanced vocabulary leads only to the detonation of cognition and simple and congruent words used in appropriate context are what is left in cerebral storage.
  難しい言葉の過剰な使用は、認識を混乱させるだけであるが、単純で適切な言葉によって書かれたほどほどの文章は、思索の蓄積の中に生き残る

(つづく)

【引用終わり】



 「わかりやすい本財団」は、障がいのある本人たちの立場で対応した言葉の本づくりに専念している。
 それを私流に表現すると、次のとおりだ。
 1 わずかな言葉で生活している事を理解してほしい。
 2 世の中、理解できない言葉が多過ぎる。
 3 だから、もっとわかりやすい本がほしい。
 4 私たちだって、理解しやすい言葉であれば生活しやすくなる。
   
  (ケー)
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