選択の機会を増やすには

 23, 2017 05:00
 障がいのある人にとって、選択肢を広げるといっても単純でない。
 興味関心そのものが狭く、経験が少ない傾向がある。
 それは、新奇なものをあまり好まない傾向があるためだ。
 少しずつ経験を増やしながら、選択幅を広げていく必要がある。
 そのあたりの事情を以下の引用において説明している。

 本論文の紹介は第221回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

6 コミュニケーションが広がらない

6-B 誤解が生じる

6-B-4 言葉が不明瞭

A コミュニケーション(発信)を支える技法(AAC技法)

A-5 選択の技法

•A-5-4 選択の機会を増やすには

 いつも同じ選択肢ではなく,少しずつ新しい選択肢を導入していく。
 新しい選択肢は経験したものでなければ分からないため,試して選ぶという順序が大切である。
 例えば,ある人に「オレンジジュース?」,「グレープフルーツジュース?」と聞いても,飲んだことがなければ分からないはずだ。
 まずは一口飲み物を口に入れてみる必要がある。
 その人に合った選択の方法で様々な選択肢を経験する必要がある。
 ただ,人によってはあまり新奇な刺激を好まない人もいる。
 慣れたものに近いところのものから徐々に広げる必要もある。

(つづく)

【引用終わり】



 上記では、「ジュース」の種類を広げる例をあげている。
 実際、さまざまな状況があるはずだ。
 本人にとって、経験のないことに対して選択しようとしないことが多い。
 いつも今までどおりのことに抵抗がないため、支援者もそちらを選びがちである。
 そうすると、本人は安定しているからだ。
 でも、それだけでは同じものばかりを選択し、選択幅が広がらない。
 選択幅を広げて、豊かな経験をさせていくことが必要である。
 そのためにも、少しずつでも選択肢を広げるよう試みることである。  
 
  (ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?