VOCAをいかに導入するか

 09, 2017 05:14
 VOCA(Voice Output Communication Aids;携帯用会話補助装置)を活用することによって、本人と支援者等とのコミュニケーションがスムーズになることが大事だ。
 それが目的で、VOCAを導入する。
 本人が必要とする言葉を選び、登録するところから始まる。
 最初は欲張らない。
 VOCAの使用法から支援する必要がある。
 支援者がモデルを提示する。
 「チョコ」という語の音声で、「チョコ」が提示される。
 そうした場面を見せる。
 モデルどおりにできるまで繰り返す。
 そして、自発的にできるようにする。
 少しずつ登録語を増やしていく。
 こんなふうに段階的にやっていく。
 本人の実態に応じて実施するのである。
 モデル提示だけでできない場合もある。
 そうした場合は、手を添えて何回も繰り返し、徐々に手を添える程度を減らしていく。
 以下の引用を参照のこと。 

 本論文の紹介は第208回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

6 コミュニケーションが広がらない

6-B 誤解が生じる

6-B-4 言葉が不明瞭

A コミュニケーション(発信)を支える技法(AAC技法)

A-3 代替手段(ハイテク・コミュニケーションエイド)を提供する

•A-3-4 VOCAの導入方法

 まず,どのような場面から導入するのかを考える。
 VOCAを使って便利だと思われるような場面や,楽しいと感じることが出来るような場面を考えることが大切である。
 次に,その場面で必要だと思われることばを選び,それをVOCAに登録する。
 そして,実際の場面で使うことが出来るようにしていくのであるが,最初からVOCAを使うことが出来るわけではない。
 まず,導入の場面では,支援者がモデルを示す必要がある。
 支援者が実際に使って見せて,VOCAの有効性に気がついてもらうのである。
 モデルを示してもうまく使うことが出来ない場合には,手を添えてスイッチの部分を押すように支援する。
 このようなことを繰り返すことで,その有効性に気がつくことが出来るように支援するのである。

(つづく)

【引用終わり】



 本人の実態によっては、簡単にうまくいく場合もある。
 反対に習得まで難渋する場合もある。
 実態に即して、柔軟に対応することである。
 手を添えるなどの身体促進のあり方も段階的に行う必要があったりする。    
 
  (ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?