使い勝手いいシンボルの利用

 02, 2017 05:00
 障がいのある人とのコミュニケーションを成り立たせるのにいろんな工夫を今まで提案してきた。
 本連載だけで200回を超えた。
 毎回、引用している本論文は、いろんな障がいに対して、多様な方法を教えてくれる。
 実践者にとって、具体策から多くのヒントを見出すことができる。
 今回は、ローテクエイドの実用性に関する内容だ。
 本人による発信をローテクエイドを用いて行うことをすすめている。
 音声によるコミュニケーションを機能的に使えない本人にとって、有効な手段となる。

 本論文の紹介は第201回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

6 コミュニケーションが広がらない

6-B 誤解が生じる

6-B-4 言葉が不明瞭

A コミュニケーション(発信)を支える技法(AAC技法)

A-1 ノンテク・コミュニケーション技法を利用する

A-2 代替手段(ローテク・コミュニケーションエイド)を利用する

 コミュニケーションの代替手段で,コミュニケーション用のカードやボード,ブック,文字盤などをローテクのコミュニケーションエイドと呼ぶ。
 音声は出ているけれど,そのことばをどのように使っていいのか分からない場合や,音声によるコミュニケーションは出来ないけれど,文字やシンボルが理解出来ている場合には,ローテクのコミュニケーションエイドを使うことで,発信していることを明確に伝えることが出来るようにしていくのである。
 大切なことは,利用する人が言いたいことばをシンボルなどにしていくことである。
 使って良かったと感じることが出来るようなものをシンボルにする必要がある。

(つづく)

【引用終わり】



 上記のようなローテクエイドは、文字・シンボルなどの視覚優位の情報である。
 視覚情報は音声などの聴覚情報に比べて、瞬間的なものでない。
 目で確認しやすい。音声のように瞬間的に消え去ることがない。
 視覚情報のそうした利点を活用して、コミュニケーションを学ぶ。
 発信することが本人の要求をかなえる。
 今まで本人ができなかったことを実現できる。
 そうした体験をローテクエイドを活用することでさまざまできる。
 本人もローテクエイドを積極的に活用して、充実した生活をすることが期待できるのだ。 

  (ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?