指差しや身振りでやりとり

 26, 2017 05:00
 音声といったコミュケーションが未発達な障がいのある人には、それに代わる手立てによって、より良いやり取りができるようにすることが大事である。
 本人の要求が直接行動であると、さまざまトラブルが生ずる。
 また、本人自身も発信意欲の減退にもつながる。
 少しでも、コミュニケーションギャップが生じない手立てを工夫することである。
 それには、直接行動でなく、間接的な「指差し」や「身振り」などによるやり取りを本人も学ぶようにする。
 そうした手立てを身につけることで、より良いコミュケーションとなる。

 本論文の紹介は第197回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

6 コミュニケーションが広がらない

6-B 誤解が生じる

6-B-4 言葉が不明瞭

A コミュニケーション(発信)を支える技法(AAC技法)

A-1 ノンテク・コミュニケーション技法を利用する

A-1-1 補助手段(指差し,身振り等)を教える

 音声等,他人に理解できる形での発信手段を持たない場合は,直接行動で訴えることがある。
 例えば,空腹なため他人の食べ物を勝手に奪い取る人もいる。
 そのことが誤解やトラブルを生む一因となる。
 もし,身振りや指差しで訴えることが出来たら,周囲の人は理解してくれるだろう。

 飲み物を選ぶときに直接手でとって選択してもらうのでなく,手の届きにくいところにおいて手を伸ばしてもらうことで,手で直接つかむという行動を,手で指すという間接的な要求に変えることが出来る。

(つづく)

【引用終わり】



 指差しができるようにするには、まずすぐ必要なものが手に取れない場所に置く。
 支援者が指差ししてみて、その見本をまねできるように練習する。
 初めは、本人の手を取ってさせることも必要だろう。
 その支援を少しずつ減らすことで、自ら支援なしでもできるところまで持っていくようにする。
 段階的に学習プロセスをへることが必要な本人も多い。
 本人にとっても、支援者にとっても忍耐強いプロセスだ。
 こうした指差しなどができるようになれば、直接行動のみだったコミュケーションにくらべて、問題が大きく解消できる。         

  (ケー)
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