支援者が発信者の意思を汲み取る努力をする

 10, 2017 05:00
 障がいのある人に対して、意思決定支援の重要性が指摘される時代だ。
 多くの可能性に着目した支援のあり方を考慮しようということである。
 今までできないことに着目し過ぎていたことへの反省である。
 障害のある人は、いろんなやれることがある。
 もっともっと自発的な活動を大事にして、さらにそれを促す支援を行うようにすべきだ。
 それが以下に引用した内容である。
 なお、本引用は以前に取り上げたことがある。

 本論文の紹介は第181回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

6 コミュニケーションが広がらない

6-B 誤解が生じる

6-B-1 介助者の思い込みが強すぎる

B-6 受信者の関わりを改善する(先読みを防ぐ,反応を待つなど)

 障害のある人を「何も出来ない人」と捉えるのではなく,「何か出来る人」と捉えることが重要である。
 「何も出来ない」と考えれば,「こちらが気持ちを汲み取ってあげなければ」という発想に結びついてしまう。
 そうなると,彼らの意思を汲み取る必要性はなくなるだろう。
 この繰り返しにより,障害のある人は訴える必要性を感じなくなり,あるいは,訴えることに無力感を感じるようになっていく。
 一方,「彼らも彼ら自身の方法で訴えている」と考えることが出来れば,支援者が意思を汲み取る努力をすることになるだろう。
 このことが障害のある人たちの自分で何かを訴えたいという気持ちを引き出していくだろう。
 発信者の反応を待って観察してみよう。心の中で「1,2,3,,,,」と10まで数える気持ちが大切である。
 その間に訴えが見えることもあるはずだ。

(つづく)

【引用終わり】



 障がいのある人の自発的行動を促すには、支援者側の待つ姿勢がなければならない。
 そして、できるだけ少ない手助けを心がける。
 相手の自発性が生み出しやすい状況を作りだすようにする。
 スモールステップによる計画的な対応が必要だ。  

  (ケー)
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