要求を引き出しやすい状況を作る

 24, 2017 05:01
 自ら発信することが少ない人に対して、発信の機会をいかに増やすか。
 あえて、そうした状況を作り出す必要がある。
 障がいのある人が、自ら何らかの発信しなければ要求が通らない状況を作る。
 それが以下に提示した事例である。

 本論文の紹介は第164回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

6 コミュニケーションが広がらない

B-4 アクションをかけることでコミュニケーションのきっかけをつかむ

 働きかけないと何も反応しない人がいる。
 しかし,働きかけようと言葉かけをしてもまだ何も反応を示さない人がいる。
 そのような場合,彼らの反応を引き出すようなアクションをかけることも重要である。

 例えば,その人が利用するいつもの椅子に座ってみると,立つようにという何らかの反応が生じるかもしれない。
 また,カレーライスを食べる時にスプーンを置いてないと,いつまでも食べれないので反応がおきるはずである。
 このように,ちょっとした工夫が障害のある人の反応を引き出してくれる。

 こういって引き出せた反応の多くは直接的な行動だが,それを徐々に言葉に置き換えていくことでコミュニケーションが広がっていく。

 ただし,やりすぎはパニック等の問題行動を誘発するので,気をつける必要がある。

(つづく)

【引用終わり】



 以上の例に則れば、いつも決まった椅子にしか座らない人に、支援者が事前に座っている。
 そうすると、障がいのある本人は何らかのアクションなり、要求を示すはずだ。
 相手に通ずるコミュケーションを発したら、要求に応えるようにするのだ。
 それが初めはジェスチャーだったりするだろう。
 それを少しずつ分かりやすいコミュニケーション手段に置き換えられるよう段階的に支援していく。    
    
  (ケー)
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