メッセージの選択は本人の立場で

 15, 2017 05:00
 障がいのある人とスムーズなコミュケーションを図るため、VOCA(Voice Output Communication Aid)の利用を推奨してきた。
 その利用にあたって、どんな言葉を登録するかは、障がいのある人の立場を尊重することが必要である。
 本人が求めるものを最優先することだ。
 支援者側の都合で選択しても有効に機能しないからだ。
 本人がVOCAを使ってコミュニケーションをうまくできる経験を繰り返す必要がある。
 これは便利と本人の経験を増やすことだ。
 そうすれば、VOCAを自発的に使用するだろう。
 積極的なコミュニケーション行動が増えることは確実である。
 こうした行動を導くためにも、本人が最も求める言葉の登録こそ大切となる。
 言葉の選択について、以下にその要領が提示されてある。
 
 本論文の紹介は第155回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

5 勝手に行動する(自己管理出来ない)

5-3 尋ねたり援助を求めることが出来ないので直接行動で訴える

A-3 代替手段(ハイテク・コミュニケーションエイド)を提供する

A-3-5 メッセージの選択

 メッセージの選択は重要である。
 VOCAに導入されることばは,支援する側が登録することになるので,利用する人が言いたいと思うことばを入れるように配慮する必要がある。
 それを意識していないと,こちらが使って欲しいと思うことばや,使ってもらうことで,支援する側が満足するようなことばを入れてしまう可能性があるからである。
 支援する側にとって都合のいいことばは,利用する人の発信行動を管理してしまう恐れがあるので注意が必要である。

(つづく)

【引用終わり】



 VOCAの言葉の登録に当たっては、本人の要求や行動にそったものを選択しなければならない。
 そうすることで、本人自らVOCAの有効性に気づくことになる。
 支援者側の都合にそったものでは、結果的に無理強いになってしまう恐れがある。
 うまくいかないで、VOCAも使われなくなってしまう。
   
  (ケー)
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