VOCAの導入方法

 14, 2017 05:00
 障がいのある人にVOCA(Voice Output Communication Aid)の有効性は、多くの事例で証明されている。
 しかし、それを効果的に活用するには、段階的な支援が必要だ。
 本人自身がVOCAは便利で生活に役立つものだと体感できるようにしなければならない。
 それに楽しさが加味されればなおいい。
 どのような支援方法がいいか、以下で説明している。 
  
 本論文の紹介は第154回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

5 勝手に行動する(自己管理出来ない)

5-3 尋ねたり援助を求めることが出来ないので直接行動で訴える

A-3 代替手段(ハイテク・コミュニケーションエイド)を提供する

A-3-4 VOCAの導入方法

 まず,どのような場面から導入するのかを考える。
 VOCAを使って便利だと思われるような場面や,楽しいと感じることが出来るような場面を考えることが大切である。
 次に,その場面で必要だと思われることばを選び,それをVOCAに登録する。
 そして,実際の場面で使うことが出来るようにしていくのであるが,最初からVOCAを使うことが出来るわけではない。
 まず,導入の場面では,支援者がモデルを示す必要がある。
 支援者が実際に使って見せて,VOCAの有効性に気がついてもらうのである。
 モデルを示してもうまく使うことが出来ない場合には,手を添えてスイッチの部分を押すように支援する。
 このようなことを繰り返すことで,その有効性に気がつくことが出来るように支援するのである。

(つづく)

【引用終わり】



 VOCAの導入では、どんなことばを選ぶかが出発点である。
 本人にとって、特に必要とすることばを選ぶことだ。
 そのことばをVOCAに登録する。
 そして、そのことばが必要となる場面で、支援者がモデルを示してやってみせる。
 それを本人がうまく模倣できるように導くまで繰り返す。
 観察だけではできない場合もある。
 その場合は、手を添えるなどの体の動き方を支援することも必要となる。
 その支援も段階的に減らすようにする。
 そして、手を添えずにやれるようにする。
 さらに、模倣なしでも自ら必要に応じてVOCAを活用できるようにするのだ。
 一つできるようになれば、どんどん活用幅も増えてゆく。
  
  (ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?