いつからVOCAは使えるか?

 13, 2017 05:00
 本論文の紹介では何度もVOCAについて取り上げてきた。
 VOCAとは、Voice Output Communication Aidの略である。
 読み方は、「ヴォカ」。
 音声コミュニケーションが困難な障がいのある人にとって、有効なツールである。
 ただ、使いこなすまでには実情を踏まえて対応する必要がある。
  
 本論文の紹介は第153回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

5 勝手に行動する(自己管理出来ない)

5-3 尋ねたり援助を求めることが出来ないので直接行動で訴える

A-3 代替手段(ハイテク・コミュニケーションエイド)を提供する

A-3-3 いつからVOCAは使えるか?

 いつから使うことが出来るかということを考えるよりも,それを使ってコミュニケーションしてみようと考える視点が大切である。

 最初から誰でも使うことが出来るかというとそのようなことはない。
 それを使ってコミュニケーションする経験が出来るようにと考えていくのである。
 ただ,誰もがどんなエイドでも練習をすることによって使うことが出来るようになるかというとそのようなことはない。
 その人に応じたエイドの選択と使い方の工夫をしていく必要がある。

(つづく)

【引用終わり】



 以上のように、VOCAがオールマイティであるわけでない。
 難渋してうまくいかない事例もある。
 しかし、そうだからといって役立たないと考えるのも早計である。
 可能性のある事例も多い。
 今までさまざま試みてうまくいかなかった事例において、VOCAによってスムーズなコミュニケーションが可能になる事例も多い。 新たな選択肢として、VOCAの試みはやってみる価値が大きい。   
  
  (ケー)
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