尋ねたり援助を求めることが出来ないので直接行動で訴える

 05, 2017 05:00
 障がいのある人は適切な伝達手段を持たない場合がある。
 周囲の人たちにうまく要求を伝えることができない。
 そのため、相手には通じにくいパニックになったりする。
 あるいは直接行動といったクレーン行動等になったりする。
 周囲の支援者には何を求めているのかわかりにくい。
 そこで、相互のギャップにとまどう。
 支援者は相手が何を求めているのか読みとる必要がある。
 さらに、障がいのある人が支援者にもよりわかりやすい伝達手段を身につけられるようにすることだ。
 障がいのある人の直接行動の意味を見出す努力が必要となる。 

 本論文の紹介は第145回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

5 勝手に行動する(自己管理出来ない)

5-3 尋ねたり援助を求めることが出来ないので直接行動で訴える

 何かしたいのにコミュニケーションがとれずに困った時,ほとんどの人は自分一人で勝手に行動するしかないと考えるだろう。
 障害がある人が直接行動に出て,それが時に問題視されるのは,相手が了解できる形で気持ちを伝えられないからとも考えられる。
 例えば,自分の座りたい席に誰かが座っているから机をたたくといった行動は,「代わって下さい」と言えない,あるいは,身振り等で相手に分かるように伝えられないから起こると考えられる。

 直接行動で訴えるのは否定的な反応ではなく,その人の意思の表出であると肯定的にとらえてみてはどうだろうか。
 直接行動という意思表出の手段を,誰もが分かる形に置き換えれば,意思表出の手段として活用できるはずである。

(つづく)

【引用終わり】



 周囲にとって、問題を引き起こす直接行動だった場合は大変である。
 行動障害などのレッテルがはられる。
 それも物を壊す、暴力をふるう、自傷などとなると、皆腫れものを触る感じになってしまう。
 当たらず触らずになりがちだ。
 障がいのある人も混乱していて何をしていいかわからない状況になっている。
 周囲も一貫した対応をすることである。
 その直接行動の意味を正確に把握する必要がある。
 そして、別の穏やかな形に置き換える試みをするすることである。
  
  (ケー)
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