写真の利用により本人が指示を理解する

 19, 2016 05:04
 本日の事例は、5歳になるJ君である。
 障がいは知的障害を伴う自閉症児。
 音声による指示だけでは、指示理解ができない実情にある。
 写真による指示だと理解できる。
 それをうまく利用した実践である。
 
 本論文の紹介は第128回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

4 指示が通らない(コミュニケーション出来ない)

4-7 指示の仕方が悪い

【事例】

T-22 写真の利用により本人が指示を理解する

 対象は,自閉症と知的障害をもつ5歳の男の子J児である。
 プレイルームで遊んでいたが,ホットケーキを作る活動をすることになっていた。
 支援者は,片付けて準備をするように促すが,遊び道具を片付けることが出来ない。
 それは,指示を理解しているが片付けないというのではなく,指示されたことが理解出来ないために片付けられないようであった。
 このようなときに,音声だけで伝えていても理解出来ない場合が多い。
 そこで,片づけを示す写真と,次の活動を示すホットケーキの写真を用意し,ホワイトボードをJ児の前にもってきて,「片付けるよ」と言って写真を貼り,「片付けたら,次はホットケーキだよ」と言ってその写真の下にホットケーキの写真を貼った。
 すると,今からすべきことと次の活動を理解することが出来たJ児は,うなづいて今遊んでいた電車のおもちゃを片付けることが出来た。

(つづく)

【引用終わり】



 J君が気に入っているホットケーキを作る活動をもってきたのが、みそである。
 おもちゃを片づけてから、ホットケーキを作る。
 そうした順番を写真で提示されて理解することができた。
 音声言語だけでは理解できないレベルにあるJ君に、写真提示で指示理解がスムーズにいった。
 自閉症児は聴覚よりも視覚優位と言われている。
 おもちゃ片づける活動を促す時は、支援者が実際見本を示して動くことも必要な時がある。
 実際は、いろんな組み合わせによって活動を学ばせることである。
  
  (ケー)
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