受信者の関わりを改善する

 10, 2016 05:11
 障がいのある人を支援者がどう見ているかで対応が変わる。
 「何も出来ない人」とすれば、何でもやってあげることになる。
 支援者側の都合が優先されてしまう。
 障がいのある人が望んでいることを配慮されない。
 障がいのある人は、望んでいないことをさせられてしまっている可能性がある。
 障がいのある人は、自らの意思を発揮する機会がない生活を強いられている。
 障がいのある人だって、「出来ること」はある。
 そうしたことを主張しているのが以下の引用だ。
  
 本論文の紹介は第119回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

4 指示が通らない(コミュニケーション出来ない)

4-6 指示は理解出来ているが従いたくない

【事例】

B-6 受信者の関わりを改善する(先読みを防ぐ,反応を待つなど)

 障害のある人を「何も出来ない人」と捉えるのではなく,「何か出来る人」と捉えることが重要である。
 「何も出来ない」と考えれば,「こちらが気持ちを汲み取ってあげなければ」という発想に結びついてしまう。
 そうなると,彼らの意思を汲み取る必要性はなくなるだろう。
 この繰り返しにより,障害のある人は訴える必要性を感じなくなり,あるいは,訴えることに無力感を感じるようになっていく。
 一方,「彼らも彼ら自身の方法で訴えている」と考えることが出来れば,支援者が意思を汲み取る努力をすることになるだろう。
 このことが障害のある人たちの自分で何かを訴えたいという気持ちを引き出していくだろう。
 発信者の反応を待って観察してみよう。
 心の中で「1,2,3,,,,」と10まで数える気持ちが大切である。
 その間に訴えが見えることもあるはずだ。

(つづく)

【引用終わり】



 障がいのある人に、自らの意思を訴える場面を作り出す必要がある。
 できそうなことがあるはず。
 時間をかけてさせてみる。
 そうした場面をあえて作ることだ。
 相手のペースにあった対応が肝心。
 まずはゆっくりと付き合うことである。
  
  (ケー)
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