指示を出すタイミングを図ることにより本人の反応を促す

 20, 2016 06:23
 一度、興味のあるものに没頭してしまうと指示が通らなくなる。
 そうしたケースの場合どうしたらいいか。
 タイミングを見計らってどう対応すればよいか。
 その事例が以下のとおりである。
 
 本論文の紹介は第100回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

4 指示が通らない(コミュニケーション出来ない)

4-3 注意が向いていない

【事例】

T-25 指示を出すタイミングを図ることにより本人の反応を促す

 対象は広汎性発達障害をもつ小学校2年生のN男である。
 N男と買い物に行ったときのことである。
 N男は本棚のところで,地図を見つけそこに座り込んでしまった。
 買い物の最中に座り込んでしまったので,支援者は困ってしまった。
 次にすべきことをカードで示したり,声かけをしたりするのであるが,N男はいっこうに動こうとはしない。
 地図を手からとって本棚に返そうとしたら,大きな声を出して嫌がり,また最初のページから読み始めてしまう。
 何かに一生懸命になっているときには,なかなか指示は通らないものである。
 つまり,支援者があの手この手で見せているカードも,見なければ通じないのである。
 このようなときに考えなくてはならないのは,指示を出すタイミングである。
 本事例でうまくいったのは,最後のページまで地図をめくり終わったときにカードを見せるという方法であった。
 指示が通らないときには,繰り返し何度も指示を出し続けるのではなく,時間をあけてみたり,タイミングをはかったりすることが大切なのである。

(つづく)

【引用終わり】



 上記では、声かけや次の行動のカードを提示するなど試みている。
 支援者側が余裕なくなっている感じだ。
 なんとか、次の行動をさせようと指示を繰り返している。
 こうなったら、とことん付き合うという具合に腹くくった方がいい。
 そして、タイミング見計らって次の行動へと誘導する。
 地図は最終ページまで見せると、事例では述べている。
 支援者が時間を気にしてもN男は動こうとしない。
 N男にも一定の時間地図を見せてから、次にうつる方が問題を引きずらない。
  
  (ケー)
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