障がいのある人を「何も出来ない人」と捉えるのではなく,「何か出来る人」と捉える

 03, 2016 05:00
 障がいのある人をどのように捉えるか。
 それによって、支援者が障がいのある人への対応が違ってくる。
 「何もできない」と捉えれば、何でもしてあげなければとなりかねない。
 手をかけ過ぎることになってしまう。
 それが互いに続けば、障がいのある人も支援者がやってくれるものと依存度が高まるばかりだ。
 障がいのある人の自立を妨げる結果につながる。
 そうした問題を以下において指摘している。

 本論文の紹介は第83回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

3 コミュニケーション出来るが自分で決められない(自己決定出来ない)

3-5 選択したくない

B-6 受信者の関わりを改善する(先読みを防ぐ,反応を待つなど)

 障害のある人を「何も出来ない人」と捉えるのではなく,「何か出来る人」と捉えることが重要である。
 「何も出来ない」と考えれば,「こちらが気持ちを汲み取ってあげなければ」という発想に結びついてしまう。
 そうなると,彼らの意思を汲み取る必要性はなくなるだろう。
 この繰り返しにより,障害のある人は訴える必要性を感じなくなり,あるいは,訴えることに無力感を感じるようになっていく。
 一方,「彼らも彼ら自身の方法で訴えている」と考えることが出来れば,支援者が意思を汲み取る努力をすることになるだろう。
 このことが障害のある人たちの自分で何かを訴えたいという気持ちを引き出していくだろう。
 発信者の反応を待って観察してみよう。
 心の中で「1,2,3,,,,」と10まで数える気持ちが大切である。
 その間に訴えが見えることもあるはずだ。

(つづく)

【引用終わり】



 障がいのある人は、「何か出来る人」と捉えることによって、支援者と新たな関係を生み出すことができる。
 障がいのある人のレベルに合った働きかけを繰り返すことが大切だ。
 それが本人の自立度を促す結果につながる。
 支援者も本人の反応を待つことである。
 急がず間を置いた対応こそ必要となる。
 
  (ケー)
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