指示を出すタイミングを図ることにより本人の反応を促す

 01, 2016 05:00
 障がいの重い本人と、支援者とのコミュニケーションギャップはしょっちゅうである。
 本人の実態を踏まえた対応が必要だ。
 本人の要求に合わせながら、タイミングを見計らって支援者側の要求を提示する。
 そうして、互いの要求の折り合いを付けて行く。
 余裕を持った対応が大事になる。
  
 本論文の紹介は第81回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

3 コミュニケーション出来るが自分で決められない(自己決定出来ない)

3-5 選択したくない

T-25 指示を出すタイミングを図ることにより本人の反応を促す

 対象は広汎性発達障害をもつ小学校2年生のN男である。
 N男と買い物に行ったときのことである。
 N男は本棚のところで,地図を見つけそこに座り込んでしまった。
 買い物の最中に座り込んでしまったので,支援者は困ってしまった。
 次にすべきことをカードで示したり,声かけをしたりするのであるが,N男はいっこうに動こうとはしない。
 地図を手からとって本棚に返そうとしたら,大きな声を出して嫌がり,また最初のページから読み始めてしまう。
 何かに一生懸命になっているときには,なかなか指示は通らないものである。
 つまり,支援者があの手この手で見せているカードも,見なければ通じないのである。
 このようなときに考えなくてはならないのは,指示を出すタイミングである。
 本事例でうまくいったのは,最後のページまで地図をめくり終わったときにカードを見せるという方法であった。
 指示が通らないときには,繰り返し何度も指示を出し続けるのではなく,時間をあけてみたり,タイミングをはかったりすることが大切なのである。

(つづく)

【引用終わり】



 支援者の指示を受け入れてもらうには、本人の満足を完了させて、タイミングよく提示する。
 こういったケースも考える。
 支援者の柔軟性が問われる対応だ。
 本人の要求を全部きくばかりでも問題が生ずるケースだってある。
 支援者が機転をきかせることである。
 
  (ケー)
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