情報を分かりやすくする

 22, 2016 05:00
 障がいのある人が選択肢を理解できるように工夫することが重要である。
 さまざまな状況でつまずいている可能性があるからだ。
 言葉そのものがわからない。
 選択肢が多過ぎてわからない。
 障がいの実態を理解してない、支援者の対応が障がい者の混乱を生じさせていることがしばしばある。
 こうした問題の把握によって、より良いコミュニケーションを成立する必要がある。
 そうしたヒントが以下に述べられている。
  
 本論文の紹介は第71回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

3 コミュニケーション出来るが自分で決められない(自己決定出来ない)

3-3 選択肢を理解できない

 知っているものでもその情報の形が違うと分からないことがある。
 例えば牛乳パックを見て理解できても,「ぎゅうにゅう」と言われると理解できない人がいる。
 また,個々の選択肢を知っていたとしても,それについて情報があまりに多いとどうしていいか分からなくなることがある。

C-1 情報を分かりやすくする(情報をアクセシブルにする)

 言葉を聞いて分からなくても絵にすると分かる人がいる。
 視覚情報の音声化,聴覚情報の視覚化など,モードを変換することによって情報理解を促進することはとても重要である。
 また,一度に多くの情報を利用することは出来なくても1つ1つの情報なら理解出来る人がいる。
 例えば,「トイレに行って,手を洗ってから,食べましょう」と指示すると,いきなり食べ始める人がいるが,このような人でも「トイレに行きましょう」,「手を洗いましょう」,「食べましょう」と1つずつ指示すると理解出来る場合がある。

 情報そのものを分かりやすくすることはコミュニケーション成立に非常に重要である。

 情報のモード,大きさ,色,コントラストなどの要因を個々に合わせることによって情報はアクセシブルになる。
 また,提示される複数の情報の配列,位置,時間なども考慮する必要がある

(つづく)

【引用終わり】



 障がい者の実態に即した選択のあり方を模索しなければならない。
 言葉の理解はどの程度か。
 絵カードの理解はどの程度か。
 選択肢の提示による理解はどの程度か。
 順番の理解はどの程度か。
 実態をふまえた対応によって、段階的な成功体験を継続的に行うことだ。
 スモールステップで、コミュニケーション力を高めていくことである。
  
  (ケー)
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