自分で決められない

 11, 2016 05:00
 選ぶことができず、いつも同じものを選んでしまうといった障がい者もいる。
 選ぶ経験が少なかった。
 みな介助者が選んでいたことも影響している。
 選ぶことの楽しさを知らないこともある。
 そうした例が以下の引用である。

 本論文の紹介は第60回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

3 コミュニケーション出来るが自分で決められない(自己決定出来ない)

 話が出来るという事と自己決定出来ることは別問題である。
 例えば,障害のある人に「何が食べたい?」と尋ねた時に,「分からない」,「そちらで決めて」という返事があることも多い。
 自己決定が重視されているが,「食べたい物を選べない」,「着たい服を選べない」,「いつも同じものを選ぶ」など,我々が当たり前に行っている判断でさえ出来ない人もいる。

 選びたくないから選ばないというのは本人の意思に基づくものであり,問題は無いが,選ぶ経験が無くその楽しさを知らない,あるいは,選びたいが選べない場合には積極的な支援が必要である。

想定される具体例:
 •食べ物を選べない
 •着たい服を選べない
 •行きたい場所を選べない
 •いつも同じものを選ぶ

(つづく)

【引用終わり】



 日常的な活動の中で、選択場面は多い。
 介助者が決めるのでなく、障がいのある本人が選べるようにするといい。
 そういう場面をあえてつくることだ。
 初めは2者選択が基本となるだろう。
 2つ提示して視線を向けるとか、さわるとか、指差すなどで決める。
 こうしたことを日常的に繰り返すことで、本人なりの選択行動が身についてくるはずだ。
  
  (ケー)
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