実物か写真かシンボルか?

 15, 2016 05:00
 コミュニケーションシンボルはさまざま考えられる。
 実物がいいのか、写真にするか、絵などがいいか。
 実物はいつも準備できるとは限らない。プール、電車なんていう大きすぎて、その場に行って初めて接するものだ。
 写真だって、伝えたいものだけが写っているわけでない。いまは、写真の加工も容易にできるようになった。ひと手間かければそのものずはりのものができる。
 絵などのイラストだと、伝えたい情報をかなり作成することが可能である。
 従って、コミュニケーションシンボルの多くは、絵などが中心である。

 本論文の紹介は第34回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

1-4 発信手段を持たない

 発信手段がなければ訴えることができないのは当たり前のことである。
 外国に行って言葉が分からないときには,あまりコミュニケーションをとりたくない人が多いはずである。
 訴える手段を獲得すると訴える行動も増えてくる。

A-4 シンボルコミュニケーション技法を利用する

A-4-2 実物か写真かシンボルか?

 利用する人が理解しやすいようなものを使ってコミュニケーションすることは大切なことである。
 しかし,実物では持ってくることが出来ないものもある。
 例えばプールなどは実物を持ってくることは出来ない。
 このような場合,写真の利用が考えられる。
 しかし,写真の場合,伝えたい情報以外のものが多く含まれてしまう可能性がある。
 撮ってきた写真の中にたまたま飛行機が写っていたら,本来伝えたい情報よりも飛行機の方に注意が向いてしまう可能性がある。
 シンボルの場合は,必要な情報だけに注意を向けることが出来るような工夫がされているので,必要以外の情報によって混乱することは少なくなると考えられる。
 また,抽象的な表現もシンボルであれば表現することが可能である。

(つづく)

【引用終わり】



 コミュニケーションシンボルについては、日常的に目にするものは共通のものを標準化するといい。
 そうした標準化する機関を作れないものか。
 法律で定めることも考える必要がある。
 そうなると、今まで使用されてきたシンボルをデータベース化する研究機関などもいる。
 どのような人に、どんなものだと活用が可能か、そうした方法論を確立することも重要である。
 今までこうした研究は上記のものを含めて少なからずある。
 それをまとめる時期にきていると思うのだが。
 障がいのある人に対するコミュニケーションシンボルはいかにあるべきか、家庭や学校等だけでなく社会全体で活用する方策を実践できるようにしなければと思うのだが。

  (ケー)
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