コミュニケーションエイドの限界

 11, 2016 05:00
 コミュニケーションエイドも、万能でない。
 そんなことは当然。
 利用する障がいのある人にいかに合っているか、あるいは合わせることができるか。
 それが難しい場合も多い。
 そうした限界について十分理解して活用することだ。

 本論文の紹介は第30回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

1-4 発信手段を持たない

 発信手段がなければ訴えることができないのは当たり前のことである。
 外国に行って言葉が分からないときには,あまりコミュニケーションをとりたくない人が多いはずである。
 訴える手段を獲得すると訴える行動も増えてくる。

A-3 代替手段(ハイテク・コミュニケーションエイド)を提供する

A-3-6 コミュニケーションエイドの限界

 ハイテクのコミュニケーションエイドが万能かというとそうではない。
 限界を知った上でそれらを活用して行かなければならない。
 例えば,キーボードを操作するタイプのエイドの場合,表出することの出来ることばは,キーボードを組み合わせることで,無限に作成出来るが,キーボードを操作するのに時間を要する点や,出力される音声が機会音であることなどの限界が考えられる。
 また,デジタル録音型の場合には,登録されている音声に限りがあるという限界がある。
 しかし,それはコミュニケーションエイドが役に立たないということを表しているのではない。
 使い方によっては,コミュニケーションを補助するものとなるからである。

(つづく)

【引用終わり】



 音声によるコミュニケーションが困難な障がいのある人の補助ツールとして役立つものを見出す必要がある。
 キーボード型のコミュニケーションエイドがとても役立つ人もいる。
 反面、いくら試行錯誤しても難しい人もいる。
 そこは良く見極めることである。
 無理強いしないことだ。
 あくまでも補助的な手段であり、道具に過ぎない。
 万能でないことをわきまえた活用こそ重要である。

  (ケー)
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