代替手段を利用する

 04, 2016 05:00
音声によるコミュニケーションが困難な障がいのある人とのやりとりでは、視覚的なシンボルを用いる。
 その場合、コミュニケーションカードやコミュニケーションボードなどが有効である。
 いろんな試みがなされている。
 以下に、その実践例が記されている。

 本論文の紹介は第23回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

1-4 発信手段を持たない

 発信手段がなければ訴えることができないのは当たり前のことである。
 外国に行って言葉が分からないときには,あまりコミュニケーションをとりたくない人が多いはずである。
 訴える手段を獲得すると訴える行動も増えてくる。

A-2 代替手段(ローテク・コミュニケーションエイド)を利用する

 コミュニケーションの代替手段で,コミュニケーション用のカードやボード,ブック,文字盤などをローテクのコミュニケーションエイドと呼ぶ。
 音声は出ているけれど,そのことばをどのように使っていいのか分からない場合や,音声によるコミュニケーションは出来ないけれど,文字やシンボルが理解出来ている場合には,ローテクのコミュニケーションエイドを使うことで,発信していることを明確に伝えることが出来るようにしていくのである。
 大切なことは,利用する人が言いたいことばをシンボルなどにしていくことである。使って良かったと感じることが出来るようなものをシンボルにする必要がある。

A-2-1 ローテクエイドとは?

 ローテクコミュニケーションエイドは,電子的な作りをしていないもので,例えば,50音の書かれた文字盤,シンボルを使ったコミュニケーション用のボード,コミュニケーション用のブックなどがそれにあたる。使う場所を選ばないことや手軽なこと,コストが安いなどの特徴がある。

A-2-2 コミュニケーションカードとコミュニケーションボード

 シンボルをコミュニケーションに活用する際に,一つ一つのシンボルをカードにして,やりとりすることが出来るようにしているものをコミュニケーションカードをと呼ぶ。
 限定されたシンボルを使って,やりとりを成立させる際に使えば有効である。
 複数のシンボルを並べて複数のシンボルを使ってやりとりをすることが出来るように考えられたものが,コミュニケーションボードである。
 複数のコミュニケーションカードを並べて,ボードを作ることも出来る。

(つづく)

【引用終わり】



 コミュニケーションの代替手段として、ローテクエイドが用いられている。
 用い方によっては、かなり有効である。
 しかし、一般化されていない。
 ごく一部で使用されていて、限定的である。
 普及拡大が進んでいないのが現状である。
 障がい者のごく一部のみで有効であることがその理由である。
 また、ローテクエイドを常時携帯することの難しさもその理由としてあげられる。
 こうした問題の解決こそ必要である。
 
 (ケー)
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