補助手段(指差し,身振り等)を教える

 31, 2016 05:00
 重度の知的障がいのある人は、言葉はもちろん身振り等によるコミュニケーションができない場合がある。
 そのため、要求そのものを周囲の人たちが理解できず、トラブルが生じたりする。
 周囲が理解できる発信手段を習得してもらう工夫が必要だ。
 要求行動が指差し等で発信できる場面を多くつくって、見本を提示してから同じ行動ができるようにする。
 そして、だんだんと見本なしでも指差し等が自発するようにしていく。
 以下の引用に、そうした問題が述べられている。

 本論文の紹介は第19回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

1-4 発信手段を持たない

 発信手段がなければ訴えることができないのは当たり前のことである。
 外国に行って言葉が分からないときには,あまりコミュニケーションをとりたくない人が多いはずである。
 訴える手段を獲得すると訴える行動も増えてくる。

A-1 ノンテク・コミュニケーション技法を利用する

•A-1-1 補助手段(指差し,身振り等)を教える

 音声等,他人に理解できる形での発信手段を持たない場合は,直接行動で訴えることがある。
 例えば,空腹なため他人の食べ物を勝手に奪い取る人もいる。
 そのことが誤解やトラブルを生む一因となる。
 もし,身振りや指差しで訴えることが出来たら,周囲の人は理解してくれるだろう。

 飲み物を選ぶときに直接手でとって選択してもらうのでなく,手の届きにくいところにおいて手を伸ばしてもらうことで,手で直接つかむという行動を,手で指すという間接的な要求に変えることが出来る。

(つづく)

【引用終わり】



 言葉に変わり得る補助手段の習得によって、周囲との関係がより良くなる。
 明確な要求があれば、支援しやすい。
 障がい者や支援者等の関係を安定させる上でも、わかりやすいコミュニケーション手段をつくりあげる必要がある。
 
 (ケー)
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