絵やシンボル等で分かるように伝える

 30, 2016 05:00
 コミュニケーションに問題のある障がい者には、視覚的手がかりを使っての伝達は有効である。
 実際、以下の引用のような工夫が行われている。
 実物、シンボル、写真、文字等による提示である。
 障がい者それぞれに合ったものによる使用が重要だ。

 本論文の紹介は第18回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

1-3 聞こえていない

R コミュニケーション(受信)を支える技法

R-3 絵やシンボル等で分かるように伝える

 知的な障害や聞こえに問題がある場合,視覚的な手がかりを使って現在の状況・活動や次にあるスケジュール,して欲しいこと,次にできる選択肢などを伝えていくことは有効なことである。
 話し言葉など聴覚的な情報と違って,視覚的な情報は一度に複数の情報を表すことができる,いつでも確認できる(消えてなくならない)などの利点がある。
 そのことが障害のある人の理解を助ける上で役に立つ。

 視覚的な情報としては,実物(その活動などに関連のある物を提示する。例えば,食事の時は箸を見せる),シンボル(絵文字),写真,文字などがある。
 一般的に実物の情報が最も簡単で,文字は一定の学習が必要なため難しい。

 シンボルには様々な種類があり,その人の理解力に合わせて使用していく必要がある。
 最近ではパソコンを使ってシンボルを編集するソフトもあり,カードやボード,ブックなど様々な形態のものを作成する上で便利になってきている。

 写真もまた,デジタルカメラやインスタントカメラの普及により,即時性の高い情報となっている。

(つづく)

【引用終わり】



 言葉などによる聴覚的情報にくらべ、実物等の視覚的情報は、確認しやすいというメリットがある。
 聴覚の場合は瞬間的情報だが、視覚の場合はそこにある限りずっと見ていることができる。
 何度でも見て確認しやすい。
 聴覚に比べて、視覚はその分手間がかかることは確か。
 しかし、現在デジタルカメラで気軽に視覚情報は提示しやすくなっている。
 そうした道具を活用して、具体的に情報を提供することである。
 より良い伝達手段として積極的に視覚情報を提供できるようにしたい。
 
 (ケー)
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