受信者の関わりを改善

 22, 2016 05:00
 障がいのある人は何もできない。
 だから、こちらがしてあげないと考えてしまう。
 そうなれば、障がいのある人は受身の人となってしまう。
 なんら自ら発信することを必要としない関係が続く。
 そうじゃなくて、障がいのある人の可能性を信じた関係をつくりあげたいものだ。
 
 本論文の紹介は第10回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

1-2 発信する必要が無くなっている(意欲低下)

技法・ポイント集 B-4 アクションをかけることでコミュニケーションのきっかけをつかむ

技法・ポイント集 B-6 受信者の関わりを改善する(先読みを防ぐ,反応を待つなど)

 障害のある人を「何も出来ない人」と捉えるのではなく,「何か出来る人」と捉えることが重要である。
 「何も出来ない」と考えれば,「こちらが気持ちを汲み取ってあげなければ」という発想に結びついてしまう。
 そうなると,彼らの意思を汲み取る必要性はなくなるだろう。
 この繰り返しにより,障害のある人は訴える必要性を感じなくなり,あるいは,訴えることに無力感を感じるようになっていく。
 一方,「彼らも彼ら自身の方法で訴えている」と考えることが出来れば,支援者が意思を汲み取る努力をすることになるだろう。
 このことが障害のある人たちの自分で何かを訴えたいという気持ちを引き出していくだろう。
 発信者の反応を待って観察してみよう。心の中で「1,2,3,,,,」と10まで数える気持ちが大切である。
 その間に訴えが見えることもあるはずだ。

(つづく)

【引用終わり】



 障がいのある人の反応は、明確性にかけ、時間を要する場合が多い。
 そうしたことを理解して、介助者が障がい者の反応を引き出す努力が必要だ。
 介助者の根気強い取り組みが重要である。
 
 (ケー)
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