行動を誘発しやすくする働きかけ

 21, 2016 05:00
 なかなか働きかけに反応してくれない人がいる。
 多くの場合、すべてが整っている状況で行動すればよい。
 能動的な行動は必要とされない。
 受身でやっていればよいことになる。
 言葉によるきっかけづくりも必要でない状況なのだ。
 以下において、そうした障がいのある人にどんな対応がいいか考察している。
 
 本論文の紹介は第9回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

1-2 発信する必要が無くなっている(意欲低下)

技法・ポイント集 B-4 アクションをかけることでコミュニケーションのきっかけをつかむ

 働きかけないと何も反応しない人がいる。
 しかし,働きかけようと言葉かけをしてもまだ何も反応を示さない人がいる。
 そのような場合,彼らの反応を引き出すようなアクションをかけることも重要である。

 例えば,その人が利用するいつもの椅子に座ってみると,立つようにという何らかの反応が生じるかもしれない。
 また,カレーライスを食べる時にスプーンを置いてないと,いつまでも食べれないので反応がおきるはずである。
 このように,ちょっとした工夫が障害のある人の反応を引き出してくれる。

 こういって引き出せた反応の多くは直接的な行動だが,それを徐々に言葉に置き換えていくことでコミュニケーションが広がっていく。

 ただし,やりすぎはパニック等の問題行動を誘発するので,気をつける必要がある。

【参考文献】
•高原淳一 2000 ファミリー・コミュニケーション こころリソースブック出版会

(つづく)

【引用終わり】



 障がいのある人にとって、言葉によるコミュニケーションが便利なことを作り出す必要がある。
 本人が現在の状況において、周囲に対して要求行動をせざるを得ないようにしておくことだ。
 本人が不足と思われる状況をうまく作り出すことである。
 大好きなカレーライスを目の前にして、スプーンがなければ本人も何らかの行動を起こすはず。
 それをきっかけに要求行動に的確な対応を、介助者がするのである。
 
 (ケー)
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