周囲のパターン化した対応が重度障がい者を受身にしている

 20, 2016 05:00
 重度の障がい者に対し、周囲の対応はどうなっているか。
 発信が弱いため、介助者は自分なりの対応をしがちだ。
 介助者側の都合のいい受け取りでやってしまっている。
 障がい者側の意思とは異なるかもしれない。
 その確認さえ考慮されない場合が多い。
 確認そのものが難しいと介助者はとらえている。
 確かに微弱な発信を把握するのは困難な面があることは確かだ。
 しかし、発信内容を全く把握できないわけでない。
 プロの介助者としての力量が問われている。

 本論文の紹介は第8回目である。 



【引用はじめ】

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/self_determination/report02.html
第1部 障害のある人の自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル
     主任研究者 中邑賢龍(香川大学)
     分担研究者 中野泰志(慶應義塾大学)
              坂井聡(金沢大学大学院)
              岩根章夫(姫路市総合福祉通園センター)
              中澤惠江(国立特殊教育総合研究所)

自己決定・自己管理を引き出すためのマニュアル

1-2 発信する必要が無くなっている(意欲低下)

 障害があって意思の表出が分かりにくいと,周囲の人たちが解釈して意思を汲み取ろうとすることがよくある。
 先に意思を汲み取ってしまわれると,それ以上発信をする必要がなくなってしまう。
 また,分からないから定時に排泄や食事を行っているとそれがパターン化し,何も訴える余地がなくなっていく。
 そのことが重い障害のある人たちを受身的にしていくとも考えられる。
 重度障害があってもその人それぞれの方法で意思表出していると考えられる。
 周囲の人間が適切な技術を持ち,彼ら自身の発信を待って,正しく意思を引き出していく必要がある。

(つづく)

【引用終わり】



 重度障がい者は、介助者の意のままにされている場合が多い。
 微弱な発信は、介助者に届かない。
 介助者は扱いやすい対応を無意識にしてしまっている。
 適切な対応と言えるかどうかわからないままに。
 
 (ケー)
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