読書支援をする読書指導員

 10, 2016 05:00
 読みやすい図書をつくると同時に、それを必要する人たちが活用するシステムがなければならない。
 いかなる需要があるか。
 その掘り起しにもつながる。
 読みやすい図書をニーズに合ったものにしていくことになる。
  
 本報告の紹介は第9回目となる。



【引用はじめ】

 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/other/bror.html
 認知・知的障害者にとっての分かりやすい情報
 ブロール・トロンバッケ
 読みやすい図書センター、スウェーデン
 発表年月 2001年10月5日

◯ 読みやすい図書、及びその概念、またスウェーデンの読みやすい図書、及びデジタル出版について報告

 製作活動は読みやすい図書という分野における仕事の半分にすぎず、いくら良い製品であっても、マーケティングが必要である。
 そしてこうしたマーケティング活動を通して、読みやすい製品は特別な需要を生み出す。
 いわゆる文化的に不利な立場の方や、読書に慣れていない、または図書館や書店に殆ど行かないという人々に、どうやってマーケティングすれば良いのかが重要である。
 従来のマーケティング手法では十分ではない。
 そしてマーケティングだけの問題でもない。
 こういった場合、少しずつ、仲介者、例えば教師や障害者の親戚の方々などを通して対象グループに近づく。
 またそうした方々に影響を与えることも必要で、それにより読書への関心を呼び覚ます。
 読書指導員のシステムは、読むことに重度の障害を持つ方々に、読むことに対する関心を高めてもらい、態度にも影響を与えると、いうものである。
 例えば知的障害者や老人性痴呆症の方々、そしてそうした方々の家族や介助者の方に働きかけている。
 スウェーデンにおける指導員活動は、読みやすい図書基金と、スウェーデン全国知的障害者協会との協力の基に発足した。
 読書指導員は主に、グループハウスやデイケアセンターのスタッフの中から任命される。
 彼らの仕事は、読書への関心を高め、刺激するということ、そして読書の手助けをすることで、読書時間や図書館訪問などをアレンジする。
 またこの活動は、郡、もしくは地域社会によって、規模を広めてきた。
 現在スウェーデン国内には4000人の指導員が存在している。

 我が基金では報告書や出版物、その他公的期間や企業、組織などの様々な文書類を、その読みやすい版として委託製作を行っている。
 またその他、読みやすい図書の書き方、レイアウトやウェブ情報などを学べる短期間のコースも実施・提供している。

(つづく)

【引用終わり】



 障がいのある人たちが、どんな図書を求めているのか。
 どんな困難が図書を遠ざけているのか。
 こうした基本的な分析を明らかにすることである。
 そこで活躍するのが、スウェーデン国内の4000人の読書指導員である。
 こうした人たちの存在は大きい。
 ここまでの組織化が図れたのは、公的な基金があったからと言っていい。
 このような社会的ニーズを高めた原因は何だったのだろう。
 それを明らかにしなければならない。

 (ケー)
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