スウェーデンの読みやすい図書

 08, 2016 05:00
 スウェーデンは、読みやすい図書づくりに熱心に取り組んでいる。
 そのための基金を設立して、政府も大きな役割を果たしている。
 政府公認の組織が、読みやすい新聞等を発行している。
 スウェーデン社会では、こうした取り組みがごく当たり前のこととなっている。
 以下にその内容が記されている。

 本報告の紹介は第7回目となる。



【引用はじめ】

 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/other/bror.html
 認知・知的障害者にとっての分かりやすい情報
 ブロール・トロンバッケ
 読みやすい図書センター、スウェーデン
 発表年月 2001年10月5日

◯ 読みやすい図書、及びその概念、またスウェーデンの読みやすい図書、及びデジタル出版について報告

 スウェーデンにおいては、読みやすい図書及び、スウェーデン読みやすい図書基金がある。

 読みやすい図書基金というのは、出版社の役割を果たしており、読みやすい図書及び機能を情報能力センターとして提供している。
 この基金は国会で承認され、1987年に設立された。
 そして政府が憲章を作成し、理事長や役員を任命している。
 運営は、物品販売による収入、及び国の補助金が大体半半の割合で成り立っている。
 またこの基金では、「8ページ」という名の読みやすい新聞を発行している。
 情報やマーケティング、また読書指導員、そして委託製作やコース、それ以外にも、開発も始めたいと考えている。
 これは実験的な開発で、特に新たなデジタルの技術に対して開発に関わっていきたいと考えている。
 「8ページ」の新聞は国内外のスポーツ、文化など様々なニュースをカバーし、通常の一般新聞と同じようなものである。
 これは週間新聞で、テーマの補足資料なども発行していて、記事の背景などを説明している。
 この新聞の記事のデータベースは、ウェブ上で提供され、合成音声装置を使って提供している。
 大体10万人の読者がある。
 また基金では、読みやすい図書、読みやすい本を、基金内の出版部を通して発行している。
 一般の図書よりも読みやすくわかりやすいものではあるが、難易度は様々なものを用意している。
 読みやすい図書は、フィクション、ノンフィクションを含め、様々なジャンルに分かれている。
 あらかじめ読みやすいように書かれたものもあり、古典を読みやすくしたものもある。
 こうした図書は毎年30冊ぐらいのペースで発行されており、今まで累積で、500冊以上出版している。

(つづく)

【引用終わり】



 以上のように、スウェーデンでは読みやすい図書づくりの重要性がなぜ理解されるようになったのだろうか。
 政府や国会までが読みやすい図書のための基金づくりを承認している。
 安定した資金提供があればこそ、読みやすい週間新聞の発行も可能だ。
 全日本育成会で発行していた「ステージ」は、今発行が中断している。資金難が大きな原因である。
 読みやすい図書の必要性について、多くの人々が理解してもらわなければならない。
 日本では、細々と先駆者たちが読みやすいわかりやすい情報提供を行っている。
 その広がりをいかにするか大きな課題である。

 (ケー)
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