知的障がい者向け新聞「ステージ」と一般紙との比較分析

 19, 2016 05:18
 知的障がい者向け新聞「ステージ」と朝日新聞の記事について、難易度や形態素がどのように異なるかを分析したという。
 知的障がい者にとって、わかりやすいと言うのはどのようなことかを明らかにするための科学的試みである。
 こうした基礎的な分析によって、わかりやすい情報提供のあり方に新しい知見が得られる可能性を期待したい。 

 本論文の紹介は第4回目となる。



【引用はじめ】

 知的障がい者のコミュニケーション支援に向けたテキスト分析
 工藤 瑞香 大塚 裕子(公立はこだて未来大学システム情報科学部)
 打浪(古賀)文子(淑徳短期大学こども学科)
 言語処理学会 第19回年次大会 発表論文集 (2013年3月)
 file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/Y5LKSS8K/B4-5.pdf

3.. 分析

3.1. 分析方法

  「ステージ」は,国内初の知的障がい者のための新聞として,1996 年に創刊された季刊 誌である.
 編集委員は,軽~中度の知的障がい者が中心となっている.
 抽象的な概念や複雑な構造の文章,難解な言葉の理解が苦手である知的障がい者のためにわかりやすい言葉が用いられている.
 また,漢字には全てルビが振られている.新聞は A3サイズ,全 8 ページの構成で,時事情報,エンターテイメント,スポーツ,暮らしに役立つ情報等さまざまな情報を掲載している.

 本研究では,分析結果を考察しやすくするために,朝日新聞との比較をしながらテキストの日本語難易度推定と形態素解析,さらに,言い換えに関する分析を行う.
 テキストの日本語難易度推定と形態素解析については, 「2012 年 1 月 12 日発行 ステージ ナンバー 60」の 1 号分の見出し文とリード文,約 9000 字をテキスト化したものを分析対象とする.
 比較対象となる朝日新聞については, 「2012 年 9 月 19 発行朝日新聞朝刊」から,「ステー ジ」のテキストデータと同量の文字数約 9000 字となるよう適当な記事をテキスト化したものである.
 言い換えに関する分析に用いたテキストデータについては,3.6 にて説明する.

【引用終わり】



 知的障がい者のニーズにあったわかりやすい情報提供の必要性について、一般化してないのが現状だ。
 もちろん、関係者間ではその努力が続けられている。
 しかし、その努力が一般の人々まで広まっているわけでない。
 わかりやすい情報提供の重要性について、多くの人たちに理解してもらうことがまず必要だ。
 
 (ケー)
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