話し合いの場の設定が重要

 14, 2016 05:00
 知的障がいのある人たちが発言できる経験はきわめて少なかった。
 そうした経験を積み重ねる機会と場の設定は貴重といえる。
 今まで、グループホームの利用者がワークショップにおいて、自分の役割を果たすことができた実践をみてきた。
 経験を積み重ねてきた人も、初めての経験者であっても、わかりやすい状況を設定すれば、活躍できることを明らかにしている。
 以下の引用を参照してほしい。

 本論文の紹介はこれで第9回目となる。



【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/DM59WIH0/kiyou08-13.pdf

当事者参加型の研究における知的障害のある人への情報提供支援について ~試行的ワークショップを事例として~
狩野晴子

5 まとめ

 理解に結びつけるためには、身近な問題として普段から意識していたり、その話題 について何度も議論をしていた経緯があるなど、地道で継続的な関わりが不可欠である。
 ワーク ショップを例にとると、当日までの準備について、入居者委員会において何度も会議を行い話し合っていた。
 その経験が当日の理解につながっていると考えられる。
 このような話をする場として、本人活動のようなセルフ・アドボカシー・グループは非常に有効な場と考えられる。
 セルフ・アドボカシー・グループでは、支援者は本人活動を通して話す機会を作ったり、会議の進行を助けるなど、側面的な支援をすることが求められる。
 今回訪問したA市では、本人活動は殆ど行われておらず、参加者たちは初めて経験することだったが、ワークショップが進むにつれて徐々に語り始め、最後には全員が発言をした。
 その変化について、同行した世話人は「とてもお話できる人ではなかったのに、最後にはお話できるようになったのは収穫」と語っており、ワークショップを通して入居者がエンパワメントされたといえるのではないだろうか。

(つづく)

【引用終わり】



 障がいのある本人たちが今ある生活上の問題を話し合うことは重要である。
 自分たちの生活を自ら変えようとする試みとなる。
 今までは、親や施設職員によって代弁されていた。
 それを自ら声を上げることで、より良い生活のあり方を模索する試みと言っていい。
 小さな試みであるが、本人たちの生の声によって生活について見直す試みである。
 本人たちの出番を増やし、今までの声なき声を拾い上げていく必要がある。

 (ケー)
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