会話の糸口が見つからなかった

 10, 2016 05:00
 知的障がい者が行ったワークショップについて、以下において紹介している。
 グループホームの生活を話し合った。
 話題の取り上げ方によって、質疑などが活発化することがわかる。 

 本論文の紹介はこれで第6回目となる。



【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/DM59WIH0/kiyou08-13.pdf

当事者参加型の研究における知的障害のある人への情報提供支援について ~試行的ワークショップを事例として~
狩野晴子

4 ワークショップを終えて

 第1部の交流会では、初対面であるという緊張からか言葉が少なく、A市からの参加者と入居者委員会がそれぞれのグループを超えて会話をする場面は殆ど見られなかった。
 入居者委員から話を 聞くと、交流はしたいが会話の糸口が見つからなかったとのことであった。
 その後の話し合いをスムーズに進めるためにも、最初の段階でお互いを知り、会話を弾ませるような仕掛けが必要であっ た。
 具体的な方策として、自己紹介を冒頭に行う、アイスブレイクを行う、等が考えられる。
 また 最後まで全員の顔と名前が一致せず、そのためワークショップ中も名前で呼びかけることができず、 苦労したという意見もきかれたので、名札を用意する等の配慮も必要であろう。

 第2部では、あらかじめ決められた発表者4名が、それぞれの方法で自分の暮らしぶりを紹介し た。
 一人目のBさんは、視覚的な資料がなく口頭のみ発表であったこと、言語が不明瞭で聞き取りにくかったことから、参加者の中から「何を言っているかわからない」という呟きが聞こえた場面もあった。
 他の三人はスライドを使用したため、参加者はスライドを見て頷くなど、熱心に聴いている様子だった。
 特に4人目のEさんの発表では、新しいスライドが映るたびに驚きや感嘆の声が聞こえ、Eさんの暮らしぶりに興味をもって話を聴いていることがうかがえた。
 質疑応答では、Eさんへの質問が3件、Cさん、Dさんへの質問が 1 件ずつ出され、Eさんの発表への関心の高さがわかる。
 これは質疑応答の直近の発表がEさんであったことと、Eさんと共通の趣味をもつ人がいたこと、趣味という身近なテーマが中心の発表であったことが影響していると思われる。

(つづく)

【引用終わり】



 互いにやり取りが活発に行われるには、その場にふさわしい工夫が必要である。
 互いの緊張をやわらげることも大事だ。
 自己紹介、名札の準備といったことである。
 そして、発表の仕方もスライドなどの視覚的な資料があったほうがいい。
 それも、文字より写真・イラストがふんだんにあれば理解しやすい。
 取り上げる内容も、みんなが共通に話題しやすいものだ。
 以上、常識的な事柄である。
 ただ、実践してみて、あらためて再認識することができた事柄といっていい。

 (ケー)
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