ワークショップの取り組み

 09, 2016 05:00
 グループホームでの生活について発表し、参加者同士が活発な話し合いの場ができるようにした。
 発表者はスライドなどを準備して、グループホームにおける生活の様子を発表してもらった。
 役割分担をはっきり決めて、それぞれが役割にそった活動をすることができた。
 その取り組みが以下のとおり。 

 本論文の紹介はこれで第5回目となる。



【引用はじめ】

file:///C:/Users/仁/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/DM59WIH0/kiyou08-13.pdf

当事者参加型の研究における知的障害のある人への情報提供支援について ~試行的ワークショップを事例として~
狩野晴子

3 ワークショップの当日の取り組み

 ワークショップは2009年10月25日、訪問先であるA市の公共施設内集会室で実施した。
 入居者委員会から7名(当事者委員5名、支援者2名)、A市から13名(グループホーム入居者10名、コー ディネーター役の支援者2名、入所者が暮らすグループホームの世話人1名)が参加し、合計20名の参加者があった。
 このうち、当事者15名が中心となってワークショップが進められた。
 ワーク ショップの様子は次のとおり。

 ワークショップの様子

11:30 集合  会場設営・机の配置を変更した方が良いか、委員に問いかけ、指示を仰ぐ

11:45~12:30  第 1 部 交流会  司会あいさつ ・司会に対して、遅刻した委員を待たずに始めるよう声をかける。
 昼食
 自己紹介 ・一人ひとり順番に名前、所属などをいう。支援者 Fは自己紹介の際に、訪問の経緯について補足的な説明を行う。

12:30~13:10 第2部 発表 ・プロジェクター、パソコンの準備、スライドの操作を支援者Gが行う。
① A市 Bさん ① 資料、スライド等は使用せず、口頭発表のみ。

② 入居者委員会 Cさん
 ② スライド使用。自身の住むグループホームや自分の部屋、休日の過ごし方についてスライドを見ながら説明をする。15枚のスライドは原則、写真(またはイラスト)+文字で構成され、そのうち文字のみのスライドは1枚。スライドの作成は本人と支援者で行った。

③ A市 Dさん
 ③ スライド使用。文字のみ。スライドは箇条書きになっており、自己紹介、グループホーム利用の経緯、将来への希望などについて、原稿を読み上げながら発表した。作成は本人が行った。

④ 入居者委員会 Eさん
 ④ スライド使用。全19枚のスライドは写真を多く配置している。文字は各スライドのタイトルのみ、説明文はほとんどなし。趣味のアイドルやアニメのポスター、フィギュアを飾った部屋の様子を中心的に紹介した。スライドの作成は本人。

⑤ 質疑応答
 ⑤ ①~④の発表について質問を受け付ける。4人から意見や質問が出たがそのうち、3人は④に関す るものだった。

13:10~13:50 第3部 ミニワークショッ プ「グループホームでいき いきと」
 ・スライドの操作を支援者Gが行う。
 ・入居者委員にはスライドと同じ内容の手元資料を 配布した。

① はじめに
・はじめに、支援者Fからワークショップ開催までの経緯と、本日の目的について説明をする。その後 インストラクターにバトンタッチをする。

② ワークショップの目的1

③ ワークショップの目的2

④ 第 1 章 グループホームではあなたの主体性 が尊重される
 ・スライドは文字のみで構成。
 ・テキストの文章をそのまま使用し、漢字にはルビをふる。(漢字の後にカッコ内に読み仮名を表記する)
 ・一つの質問項目につき、スライド 1 枚に表示。
  ④ 「第 1 章-8 他の人があなたの部屋に勝手に入ることはありませんか」という質問では、ある人が○と答えるのか否か、インストラクター、回答者ともに混乱が見られた。

13:50~14:05 《休憩》

14:05~16:00
⑤ 第2章 グループホームではあなたのプライバシーが守られる

⑥ 第3章 グループホームの日常生活はあなたが決める
 ⑥ 「第3章-5部屋の掃除や布団干し、洗濯、持ち物の整理などは自分で決めてやっていますか。手伝ってもらう場合は何を手伝ってもらうか世話人や職員と相談して決めていますか。」のように一つの項目に二つの質問がある場合、インストラクターはどちらの質問からすべきか迷うことがあった。

⑦ 第9章 生活の楽しみ
 ⑦ 「第9章-2 ずっと続けている趣味がありますか」「第9章-3 休みの日にあなたはよく外出しますか」は○か×を示した後、全員が趣味や外出先について発言をした。

⑧ ワークショップのまとめと感想
 ⑧ 参加者一人ひとりが、順番に一言ずつ感想を述べ る。支援者も感想をいい、最後に支援者Gが一日を振り返ってのまとめの言葉を述べた。

(つづく)

【引用終わり】



 以上のように、段階を踏んで明確に内容を提示した取り組みと言っていい。
 しっかりと枠を決めて実施することにより、それぞれが活躍できる場をつくることができる。
 こうした経験を繰り返すことで、知的障がい者も自分たちの生活のあり方をより深く理解し、自ら改善を図ることが可能となる。
 これが意思決定支援の一事例である。

 (ケー)
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